国指定重要文化財
荒川家住宅を訪ねる
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< 8月 >
8月26日 脱穀
刈りとった稲を稲架(ハサ)にかけて乾燥させニワに運びます。
稲のイネコキ(穂落とし)をする千歯(センバ)です。
稲束を手で持って穂首を櫛状の溝に入れ、手前に引いて脱穀しました。
能率のよい足踏脱穀機が登場するとだんだん使われなくなりました。
イネコキ(穂落とし)をする足踏脱穀機(アシブミダッコクキ)です。
ペダルを踏んで逆V字型の針金が付いた円筒形を回転させ、
それに手で持った稲束の稲穂を接触させて脱穀しました。
籾摺りをする土臼(ドウス)です。
籾摺りは籾(モミ)から籾殻を取り除いて玄米にします。
土臼は上下二つの円筒形のものがあり、上の円筒形から出ている棒の先の取っ手
を人が押し引きして回転させます。
籾を上から入れて回転させると、横から玄米と籾殻が出てきます。
土臼は桶の胴の中に土と木の歯が何枚も入っていて、上下が接する部分には
放射状の溝があります。
唐箕(トウミ)は風力を利用して、米や豆の籾殻やサヤを取り除きます。
右側内部にある羽根車を手回しハンドルでまわして風を左方向に送ります。
左上部の逆三角形のところに米や豆を入れて少しづつ落下させます。
重い米や豆は下部の窓から出てきますが、軽い籾殻やサヤは左端の開口部から
吹き飛ばされて選別されます。
籾摺りをした後玄米と籾殻を分けたり、玄米中のくず米や精米中の砕け米の
除去をする千石通(センゴクトオシ)です。
上部の逆三角形のところにそれらを入れて、網がはられている斜面を
落下させて選別します。
万石通(マンゴクトオシ)は千石通と同じです。網が1枚か3枚の違いです。
8月26日 機織(ハタオリ)
糸を巻いておく糸巻きです。
糸巻きに糸を巻く糸巻き機です。
糸巻きに糸を巻く糸巻き機です。
繭、麻などからよりをかける糸繰り機です。
蚕糸整理機です。
布を織る機織機(ハタオリキ)です。
経糸(タテイト)に緯糸(ヨコイト)を交互に組み合わせて織る機械です。
左右に経糸が張られています。右下のどちらかのペダルを足で踏んで経糸
を上下に分けます。
その間に緯糸が入っている杼(ヒ)をくぐらせて反対側へ糸を張ります。
通った緯糸を筬(オサ)で手前へ打ち、経糸と緯糸を組み込みます。
これを繰り返して布を織っていきます。
ある程度織ったら、右側の布巻具を回転させて布を巻き取ります。
人は右端の座板に腰掛けて作業をします。
左から見た機織機です。上から垂れ下がった4本の紐のさきに横棒が2本あり、
それに糸を編んで中央部に経糸を通す穴のある糸がそれぞれ1本おきに
取付けられています。この部分が綜絖(ソウコウ)です。
綜絖の穴に経糸が通されています。ペダルを踏むと紐が引っ張られて
片方の綜絖が持ち上がり、半分の経糸が上がります。
右から見た機織機です。上から垂れ下がった2本の紐のさきに櫛の目が
並んだような筬(オサ)が取付けられています。筬の目に経糸が1本
づつ通されています。
布を織るときに、経糸(タテイト)の間に緯糸(ヨコイト)を通すのに
使われる道具の 杼(ヒ)です。
経糸の上を滑らかに走らせるために4個のローラーがついています。
中央には糸が巻かれたボビンが入れられています。
8月16日 土蔵
花壇に、オレンジ色のコスモスの花がきれいに咲いていました。
土蔵は、桁行3間、梁間2間、2階建切妻造です。
妻入りで、奥行1間半、片流れの蔵前が付いています。
(詳しくは「案内」をご覧ください)
土蔵には黄土色の土が塗られています。2階部分に小さな窓が1つあります。
土蔵の入口に板戸が立てられています。
土蔵の入口を入った所に、2階へ上がる階段があります。
入口に板戸が立てられています。
土蔵の内部には古文書が展示されています。
土蔵の内部
大谷村の古地図が展示されています。
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