アカヤシオ咲く大洞山(和良)
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 郡上市和良の大洞山は、1等三角点の山です。地図では無名峰ですが、「岐阜百山」に収録されたこともあり、登山者が多くなり、現在はふもとの大月の森から登山道が整備されています。山の南方に大洞の地名が見えることから、これが山名の由来でしょう。
 大洞山へは、5月初めに登りましたが、アカヤシオの花がちょうど見ごろでした。アカヤシオは、ツツジ科の低木で、本州の福島県から三重県の太平洋側山地の尾根筋に自生します。春の遅い山で、芽吹くよりも早く濃いピンクの花を咲かせます。(樹木図鑑)
 三重県の御在所岳にもアカヤシオが多くありました。同じ岐阜県でも飛騨の山でアカヤシオを見ることはありません。こんなところからも、飛騨と美濃の山の違いを実感できます。
 山頂からは、北東方の御嶽山方面が刈り払われており、1等三角点らしく、白銀の御嶽山から北に続く乗鞍、笠の大展望が広がっていました。登山道は、周回できるようになっています。大月の森から奥の林道の二股に自動車を置き、東側ルートから登りました。山頂から西側ルートへは、登山道が直角に曲がっているので注意が必要です。また、西側ルートは、最近整備されていないようで、大月の森の沢へ下降する付近の道はガレてわかりにくくなっています。途中、登山手帳を拾いました。たくさんの登山記録がありました。心当たりの方は連絡してください。
【文献】鈴木庸夫(2005):樹木図鑑、日本文芸社
尾根付近のアカヤシオ
【登頂日】2010年5月1日
【標高】1035m
【場所】岐阜県郡上市和良
【記録】11:00 大月公園 11:25 林道終点(東回り) 12:05 稜線 12:10 山頂着 13:05 山頂発(西回り) 14:05 降り口 14:35 林道 14:45 大月公園