三峯山(三棟山)と三山大権現
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 三峯山は、三方から尾根が集まり、金山町中津原から登れます。山頂近くの展望台には、下原小学校の登頂記念の札があることから遠足で登る山のようです。眼下には、金山の市街地も見えました。また展望台には、台座式の大きな双眼鏡があり、地元の方に見せてもらうと、金華山の岐阜城や御嶽山の山頂神社や噴気まで見えました。ここからは、御嶽山の南西面、中央の中腹にある最新の噴火口が見えます。2014年の噴火では、火砕流も発生し3kmほど流れたと言われます。
 山名の由来は、現地の地形から察するに、山頂から3つの尾根が派生しているためです。古い地形図では三棟山の表記ですが、新しい地形図では三峯山に訂正されています。現地の標識等は、古い地形図の影響で三棟山となっています。
 山頂には、三棟神社奥ノ宮が祭ってあり、三山大権現の石碑があります。大権現は、雨乞いの霊験があるといい、9月9日に大船渡、中津原の神社で祭礼があります。地元の人は、百姓神として親しんでいます。(酒井、1990)
 ふもとの飛騨川河畔、大船渡と田島の境界には、国境争論地と彫り込んだ石碑があります。これは、江戸時代、村民の国境論争の解決を記念して作られたものです。
【参考】酒井(1990):『飛騨の山山ヤブ山編』、ナカニシヤ出版
三峯山から見える御嶽山
【登頂日】2021年12月5日
【標高】629m
【場所】岐阜県下呂市金山町
【記録】8:40 万福寺駐車場 9:30 山頂着 10:10 山頂発 12:20 福来三角点着 12:30 三角点発 13:20 送電線 14:00 鉄塔20番 14:50 黒谷林道入口 16:10 万福寺駐車場(金山回り)