ライチョウの散歩道・笠ヶ岳
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 日本アルプスで登山者がもっともよく出会う鳥はライチョウでしょう。ライチョウは寒冷な気候に適応した鳥で、氷河期に分布を南に拡大しましたが、その後、日本では高山帯に取り残されました。氷河期の貴重な残留種として特別天然記念物になっています。飛ぶことは得意でなく、人をあまり恐れません。冬は白色、夏はオスが黒色、メスは褐色の保護色に変化します。主に高山植物を食べてハイマツの中に身を隠しています。
 よく晴れた日中より、朝夕や霧が出ているとき出会う確率が高いようです。天敵のイヌワシやクマタカをさけるため身についた行動でしょう。人間の持ちこむ餌がライチョウの天敵のネズミを増やすともいわれています。
 ライチョウは、白山や八ヶ岳にもいましたが、絶滅したといわれています。飛騨山脈では、稜線を歩いているとよく見かけます。よく行く山のせいか、笠ヶ岳山荘付近でよくライチョウを見かけます。まるで待っていたかのように登山道の先に現れて、いっしょにしばらく歩くこともあります。
【参考】石坂久忠(1996):立山自然ハンドブック、自由国民社

夏の保護色となったライチョウ(笠ヶ岳山頂付近で)
【登頂日】2001年7月22日など
【標高】2898m
【場所】岐阜県吉城郡上宝村
【記録】 (7月21日)17:35 新穂高温泉 18:30 笠新道入口 18:47 わさび平キャンプ場 (7月22日)5:30 わさび平キャンプ場 5:40 笠新道入口 6:20 休憩ベンチ 7:18 1700m看板 7:40 1800m看板 8:13 1920m看板 8:30 2050m地点着 8:45 2050m地点発 8:55 2100m看板 9:20 2200m看板 11:10 杓子平着 11:35 杓子平発 12:30 雪渓着(旧道) 12:55 雪渓発 13:20 カール稜線着 13:40 稜線発 14:10 抜戸岩 14:40 肩の小屋テント場着 15:00 テント場発 15:10 笠ヶ岳山荘着 15:20 笠ヶ岳山荘発 15:35 山頂着 15:55 山頂発 16:20 テント場着