羅臼岳 (1660m) |
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2024年9月14日 天気:晴れ、雨、曇り
北海道斜里町
(9月14日)5:20 木下小屋 7:00 弥三吉水着 7:10 弥三吉水発 8:15 銀令水着 8:25 銀令水発 9:20 羅臼平着 9:43
羅臼平発 10:42 羅臼岳山頂着 11:42 山頂発 12:30 羅臼平着 12:50 羅臼平発 14:15 三ッ峰キャンプ指定地着 (9月15日)三ッ峰キャンプ指定地で停滞 (9月16日)7:30 三ッ峰キャンプ指定地 8:07 羅臼平 8:50 銀令水 9:50 弥三吉水 10:34 オホーツク海展望 11:10 木下小屋 |
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![]() 羅臼平より羅臼岳 |
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(9月13日)登る前日、木下小屋に泊まる。昼頃到着し、小屋の主人に自動車を停める場所を決めてもらう。20人くらいは、本日は泊まるそうでなので、まず温泉に入る。石けんは使わないようにとのこと。先に入っていた人は、地元の人でキノコ採りの帰りだという。暖かくて、キノコはまだのようだ。 やや遅れて、もう一人の宿泊者の男性が来る。男性が缶ビールを買って、居間で飲んでいたので、自分も買って主人と3人でくつろぐ。主人から、煮たマスをいただく。硫黄山縦走の水場のことなど、主人から情報をもらう。夕方、雨になるが夜中に晴れてくる。やはり、夕方、小屋は混んできたが、十勝岳の学生さんと再会し、挨拶する。 (9月14日)当日、朝、車の移動を頼まれたり、準備に手間取るが、水を持って登る。しかし、晴天だ。最初は、エゾマツ、トドマツ林の中のジグザグの道を歩く。土曜だけあって、日帰りの人やツアー登山の方がどんどん登ってくる。自分は、縦走の予定で荷物も多いので、どんどん先に行ってもらう。 オホーツク海展望の看板がある。やはり海が見える。このあたりからダケカンバ。弥三吉水で、浄水器を使って水を1杯飲む。5,6人のツアー登山者が休んでいたので先に出る。途中で、ツアー登山のグループに先に行ってもらう。 銀冷水も涸れていなかった。ここからジグザグの急登。羅臼平手前の大沢に登山道が入ると、岩がむき出しの直登コースになる。サブザックの水が重くて、上がるのに苦労する。 ようやく羅臼平に上がると、ハイマツの中に広場があった。雲が着いているが、青空の中に羅臼岳山頂部が見える。そして、向こうには海。国後島が浮かんで見える。斜里岳から見た時より、北方領土が近いことを実感する。 食料と水をクマ対策のフードボックスに入れ、荷を軽くして、羅臼山頂を目指す。登っていると、小屋で最初にあった宿泊者や十勝岳で知り合った学生さんとすれ違う。山頂下の岩場は、ごつごつして急峻で足場が悪く、登るのに苦労する。頂上手前で、自分くらいの年齢の男性が道を譲ってくれる。 ようやく溶岩円頂丘の山頂だ。最初雲が少しあったが山頂はだんだん晴れ上がる。岩塊の上に標識があり、6,7人が休んでいる。先ほど前を譲っていただいた男性や、若い女性グループに頼まれ、山頂標識と一緒に写真を撮ってやる。今ではみんな携帯写真だ。山頂では、みんな他人だが和気藹々だ。話を聞いていると、男性は、予定がはっきりしないので宿の予約は取らず、気ままに北海道の山に登っているという。利尻山にも登ったようだ。自分もウイスキーを飲んで、パンを食べて上機嫌になる。 そして山頂から、羅臼湖・斜里岳方面、国後島方面、知床南部硫黄山方面、ウトロ港方面と四方の景色を眺める。 名残惜しいが、新しい人も登ってきたので下山する。途中で外国人の男性と、「天気がいいですね」と英語で会話するが通じたようだ。羅臼平に下りると、人はいなくなっていた。荷物をまとめ、三ッ峰キャンプ指定地をめざす。こちらのコースに人はいない。尾根を乗り越え、しばらく行くと、広場のある指定地が見えてくる。ハイマツが近く歩きにくい。クマ鈴を落としてしまうが、戻って探すと道に転がっていた。やれやれ。 キャンプ指定地にテントを張る。夜には天気が崩れるはずだ。ひとりぼっちかと心細かったが、夕方、2人の男女を伴うガイドさんがやってきて、2つテントを張る。フードボックスの鍵の留め金を下げていなかったようで、閉め方を教えてくださる。硫黄山のボックスはひとつ壊れていることや、そこの雪渓は残っているとの情報をいただく。 (9月15日)天気予報の通りやはり雨になる。少し小止みになった所で、ガイドさん一行は羅臼方面に出発する。「お気を付けて」と互いに挨拶する。午後から天気が良くなるかと思ったが回復しないので、テントの中で1日、「山の名著」という本を読む。夕方、雨は止むがガスは晴れない。風が強くなり、テントがしなるようになる。ラジオの翌日の天気予報は、午後晴れ。 (9月16日)ラジオでは北海道全域晴れとのことだが、朝、ガスが収まらない。7時すぎガスは晴れないと判断し、縦走をあきらめ、木下小屋方面にもどることにする。雨は止んでいたが風が少し強い中、テントをたたむ。 羅臼平に戻ると、さっそく登山者3人に逢ってほっとする。「天気予報は晴れなのに稜線の天気は悪いですね」と話す。羅臼平の下で、道をひょいひょい上ってきたキタキツネに出会う。ここから下山するにつれて、登ってきたたくさんの人とすれ違う。どうも、下の方は晴れているらしい。 オホーツク海展望まで来ると、青空と海が見える。木下小屋近くで、偵察に来たという男性とあいさつする。小屋まで降りて、主人に無事降りたことを伝え車に乗る。自動車で知床峠から羅臼に行ってみるが、昼過ぎにだんだん山のガスが取れる。ウトロに戻り、国設キャンプ場でテントを張る。 |