緑岳(大雪山系)
(2020m)
各地山行目次

2023年7月20日 天候:晴れ

北海道上川町

 8:30 大雪高原口 9:35 第一花畑着 9:45 花畑発 10:00 第二花畑 11:55 緑岳頂上着(昼食) 12:40 頂上発 13:45 小泉岳 14:05 白雲岳分岐 14:50 白雲岳避難小屋着(白雲岳に続く)

第一花畑から山頂
 層雲峡を過ぎ、大雪高原に向かう。途中、休憩所駐車場の近くでエゾジカを目撃する。すぐ近くで草を食べている。大雪高原山荘近くの駐車場に車を停める。高根ヶ原の稜線が見え、残雪もある。
 ここから、昨年登れなかった緑岳を目指す。昨年黒岳石室でヒグマを見たので、念のためクマスプレーを持って登る。最初は、アカエゾマツやトドマツの純林帯。Yさんは、草花を見ながらゆっくり登る。高根ヶ原の稜線の見える所で一服する。さらに登り切ると、高原状になり、第一花畑に着く。チングルマがたくさん咲いている。そして緑岳が大きい。
 ヒグマを警戒して、声を出しながらハイマツの中の道を登る。やがて、緑岳の斜面に取付くと、見通しが良くなる。辛抱しながらひたすら登る。斜面の途中で休憩する。何人か、単独の登山者とすれ違う。
 登り切ると、気持ちの良い緑岳の山頂だった。昨年歩いた、忠別岳から高根ヶ原に続く道が見える。昨年泊まった、白雲岳避難小屋も、ほとんど同じ高度で見える。
 やがて、Mさん、Yさんが到着。コンビニで買った弁当を食べる。白雲岳方面からやってきた男性の登山者と話をする。
 男性は、埼玉の人で、今朝早く大雪高原から登り、避難小屋に行ってきたようだ。話によると、小屋の近くに親子クマが出て、テント場は閉鎖になっているとのこと。雪渓を歩くクマの写真を見せてくれた。小屋は泊まれないことはないが、あまり早く小屋に行くと、クマのことで、下山や他の小屋を勧められるかもしれないという。緑岳の北側から、ウルップソウが現れ高山植物が少し違うことも教えてもらう。男性は、今日のうちに大雪高原に降りるようだ。
 緑岳から直接小屋に向かう道は、大雪高原のヒグマ情報センターのアドバイスもあるので避けて、白雲岳分岐に向かう。途中、銀泉台から登ってきた登山者に、緑岳への時間を聞かれる。1時間ほど歩いてきたことを伝えると、緑岳はあきらめて、また銀泉台に降りるという。後発のメンバーと改めて合流し、明日から大雪縦走をするようだ。
 昨年、覚えのある白雲岳分岐に到着。ここから小屋に下る。重い荷物の女性登山者や、クマスプレーを持った人と会う。小屋の人らしい。
 やがて、小屋に到着。小屋に泊まれるか聞いてみると、泊まれるようだ。ネットで小屋泊まりの申請をしたかどうか聞かれる。今年はテストだが、これからはネットで予定連絡をお願いしますとのこと。小屋の方から、ヒグマの親子がテント場近くにいて、かなり近づく危険性があるので、事故がないように十分気を付けるように言われる。小屋泊まりの予定をネットで申請した人には、クマ情報をメールしたこともあり、宿泊予定者はかなり減ったようだ。しかし、自分たちのように知らずに来る人もいて、小屋に泊まる人も結局20名ほどになる。小屋前のテーブルで、Mさん、Yさんとコーヒーを沸かして飲む。
 夕方、クマが雪渓にいるとの声を聞き、小屋横からクマを見る。コグマも2頭いてじゃれあっている。母クマはさかんに雪渓横の高山植物を食べていて、遠目にはのんびりしたものだ。
 夜、小屋の外に出ると、満天の星に天の川。時間ととに天の川が傾いていくのがわかった。