北岳2(3192m)
各地山行目次

2008年8月11日 天候:晴れ後曇り

山梨県南アルプス市

(8月11日)7:40 野呂川出合い 9:57 治山工事用林道終点 10:57 両俣小屋幕営地 (8月12日)5:33 両俣小屋 7:00 左俣大滝 9:31 中白根沢の頭着 9:51 頭発 11:05 主稜線分岐着 11:20 北岳肩の小屋 11:31 小屋発 11:45 分岐着 11:55 分岐発 12:23 北岳山頂着 12:45 山頂発 13:15 分岐(八本歯方面) 13:35 分岐(巻き道) 13:55 北岳山荘幕営地着   

中白根沢の頭からの北岳
 10日は、仙流荘前の駐車場にテントを張る。翌朝1番のバスで、南アルプススーパー林道に入る。北沢峠でバスを乗り換え、野呂川出会いで降りる。
 治山工事用林道を、ひたすら歩くと、小仙丈や北岳の稜線も見える。やがて林道が終わり、両俣小屋に到着。前は野呂川。小屋の手前がテントサイトである。小屋前にはハンモックがあり、木陰が気持ちよい。
 テントを張ってから、昼食は醤油ラーメンを食べる。テント泊の外国人も、明日、北岳に登るという。小屋でテントの手続きをすると、受付のお兄さんも岐阜県出身とのこと。その後、テントで昼寝と読書。ヒマラヤを駆けた男を読む。夕食は、カレーライス。食べていると、釣師の女性が来たので、聞いてみると岩魚がつれるようだ。21時頃起きると、外は寒くなり、吐く息が白い。川の音が聞こえ、樹間に木星が見える。夜2時頃、小雨が降る。
 翌日、朝出発しようとしたらサングラスを失くしたことに気づく。首からかけていて落としたらしい。あきらめて出発。しばらく左俣沢に沿って登る。ホタルブクロが多い。左俣大滝から、登山道は山の急斜面に入る。ひたすら登る。
 やがて、先頭を松田さんと交代して、中白根沢の頭への急登を必死で登る。2,700mの標高くらいで、シラビソが途切れて高山帯になる。白根沢の頭の上は、見晴らし抜群である。コーラを飲む。昨日歩いた林道が見え、対岸の仙丈岳が大きい。その右に北岳山頂に稜線が続く。
 このあたりから、雲が発達し、主稜線に着く頃は、ガスってしまう。雨が心配だったが、分岐にリュックを置いて、北岳肩の小屋に降りる。10分ほどで小屋に着き、缶ビールを買って飲む。他の登山者から聞くところでは、きのう、昨年からの行方不明者の遺体が北岳の登山道の下で見つかったという。それが午前中に聞こえたヘリコプターの音の理由だった。
 3度目の北岳山頂に立つが、今回はガスで周囲の景色はわからない。他の登山者と、カメラのシャッターを押し合う。松田さんも2度目の山頂で、雷も心配なので早々に降りることにする。おととしの登山を思い出す。しかし、道が不安な場所もあり、登ってきた登山者に聞いて確認する。高山植物は、チシマギキョウが目立つ。
 3度目の北岳山荘。テント場は、バイオトイレの近くで、臭いが気になるがしかたがない。夜、雨の音がテントをたたく。(間ノ岳に続く)