大日岳(飯豊連峰)
(2128m)
各地山行目次

2009年8月15日〜18日 天候:晴れ

新潟県新発田市

(8月15日)9:20 飯豊山荘天狗平(梶川尾根) 12:10 湯沢峰着 12:35 湯沢峰発 13:35 滝見場着 13:50 滝見場発 14:55 五郎清水着 15:15 五郎清水発 16:35 梶川峰着 16:45 梶川峰発 17:30 稜線分岐着 17:38 分岐発 18:00 門内小屋着 (8月16日)5:55 門内小屋発 7:05 北股岳着 7:20 北股岳発 7:43 梅花皮山荘着 8:05 山荘発 8:42 梅花皮岳着 8:55 梅花皮岳発 9:20 烏帽子岳着 9:35 烏帽子岳発 10:55 御手洗の池 11:30 天狗の庭着 11:45 天狗の庭発 12:40 尾西小屋着 14:10 小屋発 15:20 大日岳着 15:40 大日岳発 16:50 尾西小屋着(飯豊山に続く)      

大日岳(左)と御西小屋(右)
 (8月15日)小国駅からバスに乗って飯豊山荘に到着する。丸森尾根も考えたが、梶川尾根から登ることにする。いきなり急坂。ミズナラの尾根を登る。セミの声。
 ようやく湯沢峰に着くと、松田さんが休んでいる。ここで、おにぎりを食べる。すれ違った人と話をしていると、やはり、今日は門内小屋までがいい所だそうだ。
 滝見場を過ぎると涼風が吹く。五郎清水を越え、急坂を休み休み登る。斜面が緩やかになると、そこは梶川峰だった。やはり、先に登っていた松田さんが休んでいる。
 ここからは、草原となり稜線が見える。陽がかげって風が冷たくなる。稜線近くになると、日本海に太陽が反射して見える。稜線で、太陽光が反射した海の写真を撮る。
 やっとで、門内小屋に着く。きびしい登りだった。日本海に沈む夕日を見る。小屋番は若い人だ。ビールを買うと、雪渓でよく冷やしてあって嬉しくなる。山頂から見える海岸線は新発田市だそうだ。小屋でレトルトカレーを食べると、すぐに暗くなりみんな寝てしまう。
 (8月16日)翌日も快晴。まず北股岳をめざす。山頂からは、飯豊本山から大日岳の稜線が見える。雪渓が所々残っている。下には石転沢の雪渓が見える。北股岳の急坂を下りると梅花皮小屋だ。水場は小屋の近くにある。花崗岩の水はどこもおいしい。
 梅花皮岳では、トンボがたくさん飛んでいる。草地や笹原だがハイマツも少しあり緑がまぶしい。烏帽子岳を越え、稜線を御西岳に向かう。途中には池がある。タカネマツムシソウ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、タカネナデシコ、ハクサンフウロ、ミヤマトリカブト、そしてイイデリンドウもある。
 途中ですれ違った人は、北股岳まで行き御西小屋に戻るとのこと。天狗平を越えると、やがて御西小屋である。小屋前には5,6人いて、松田さんは水汲みに向かっている。松田さんが行きたそうなので、大日岳往復を決心する。荷が無いので3時間あれば行ってこれるだろう。途中チングルマのお花畑がある。大日岳からは、飯豊本山の眺めがすばらしい。遠く会津磐梯山も見える。
 御西小屋に戻ってから、小屋の外で持ってきた缶ビールを雪渓に冷やして飲む。至福のひとときだ。松田さんは昼寝の様子。小屋の外で車座になっている人たちは、日本山岳会のマナスル登山の話をしている。松田さんが小屋で誰かから聞いたことによると、飯豊では藤島玄という人が有名らしい。
 夕食を小屋の1階で作る。レトルトの卵丼である。ブヨが小屋に入ったらしく、激しくブヨに喰われる。その晩、蚊取り線香を焚く人がいて助かる。小屋で寝る前、「我が山岳会が、飯豊の冬季縦走をした」というような話が聞こえる。その晩、小屋の外に出ると、夏から秋の星座が見える。天の川を見ていると銀河円盤が実感できた。(飯豊山に続く)