安平路山(2363m)
各地山行目次

2020年9月21日 天候:曇り時々晴れ

長野県飯田市

(9月21日)10:50 摺古木自然休憩舎発 11:55 分岐(直登コース) 12:35 摺古木山頂着 13:00 山頂発 14:05 シラビソ山頂着 14:25 山頂発 14:50 安平路小屋 (9月22日)6:25 安平路小屋 7:20 安平路山頂着 7:35 山頂発 8:25 安平路小屋着 8:55 小屋発 9:30 シラビソ山頂着 9:35 山頂発 10:40 摺古木山着 11:00 摺古木山頂発(迂回コース) 11:45 分岐着 11:55 分岐発 12:35 休憩舎着

安平路山(小屋の下より)
 登山口の休憩舎で、昼食をとり出発する。車は、自分たち以外に4台駐車している。メンバーは、Mさん、Yさん、そして自分の3人。花崗岩の大岩のある登山道を進む。最初、急登だが、やがて、水平に近い道となる。Yさんより、付近の笹は、クマイザサ(シナノザサ)であることを教わる。コメツガ、シラビソ、オオシラビソ、ミネカエデ、ナナカマド。やがて、直登コースと迂回コースの分岐がある。直登コースを登る。青ヘルの登山者の後を行く。オオカメノキの赤い実の所で休むと、すぐに摺古木山山頂に着く。1等三角点がある。やや雲が多いが、木曽山脈を南から望むことができる。山頂で青ヘルの人と話をする。昆虫が好きで山に登っているという。この人は、この後下山する。
 自分たちは、写真を撮り安平路小屋をめざす。摺古木山までは、下ササが刈ってあったが、ここからはササが刈ってない。登山道はあるが、ササに覆われて歩きにくい。摺古木山からしばらく下り、その後少し登ると緩やかになる。シラビソなどの林を行くと、ようやくシラビソ山の看板がある。ここで少し休み、シラビソ林のある緩やかな斜面を下ると、安平路小屋の赤い屋根が見えてくる。しかし、他に泊まる人はいないようだ。
 小屋の中は、わりときれいだが、木くずのようなものが多かったので、小屋のほうきで掃除をする。まず。3人で近くの水場へ行く。西側の谷へ少し降りると、水が湧き出ている。3人で、場所を確保して、コーヒーを飲む。その後は、山談義。自分は持ってきた缶ビールを飲む。Yさんは、ウィスキーのようだ。やがて、ラジオで相撲が始まる。Mさんと登った尾瀬での野球中継の話をする。優勝をかけた中日巨人戦、巨人が勝つと、まわりのテントから歓声があがり、関東の山に登った実感を持ったことを思い出す。MさんもYさんも百名山を90以上も登っているらしい。Yさんは、今度、北海道の羊蹄山に登りにいくそうだ。
 やがて夜になり就寝する。夜中、いったんガスが出るが、きれいな星空が見える。頭の真上は、こと座と天の川。その他、カシオペア、地平線には北斗七星、すばる、木星や火星も見える。東には飯田の灯りもチカチカしている。
 翌朝、それぞれ朝食を済ますと、荷物をまとめ、必要なものだけ持って、安平路山をめざす。やはり道はあるが深いササの下だ。シラビソ林が密になると、ササが薄い。やがて林間に、御嶽山、乗鞍が見える。傾斜が急になると、山頂に着く。ササとシラビソ林の中だ。三角点と標識がある。展望はないが、奥深い山頂で3人でバンザイをする。山頂を辞し、山小屋にもどる。コーヒーを飲んで、下山する。
 シラビソ山を越えた所で、2人の登山者とすれ違う。日帰りで登るそうだ。摺古木山の急坂を辛抱して登ると、山頂に着く。山頂で休憩後、迂回コースで降りる。展望台からは、雲のかかった木曽山脈がみえる。沢を下り、しばらく行くと、分岐だ。ここをすぎると、5,6人のグループとすれ違う。さらに夫婦らしき老人2人組とすれ違う。林道を歩いてきたという。やがて登山口の休憩舎に着く。ここで昼食を食べ、着替えをする。すると2人の老人が戻ってきて、山頂はあきらめて帰るという。長い林道歩きで、思いの他時間がかかったらしい。自動車で林道を下り、宿場だった大平をすぎ、帰路に着く。