赤牛岳
(2864m)
各地山行目次

2013年8月16日〜19日 天候:晴れ

富山県富山市

 (8月16日)12:40 折立口 14:35 三角点着 14:40 三角点発 16:10 五光岩 17:00 太郎平小屋着 (8月17日)5:20 太郎平小屋 7:15 薬師沢小屋着 7:35 小屋発 9:05 B沢 11:15 高天原峠 11:45 岩小舎沢(昼食) 12:20 沢発 12:50 高天原山荘着 (8月18日)5:25 高天原山荘発 7:00 河原から山道 9:05 温泉沢の頭着 9:30 頭発 11:35 赤牛岳山頂着 12:25 山頂発 13:50 雨量計 16:35 奥黒部ヒュッテ着 (8月19日)3:30 ヒュッテ発 5:30 平の渡し 6:20 船 6:30 平小谷着 7:05 小屋発 10:00 ロッジ黒四着 10:10 黒四発 10:40 黒部ダム着

赤牛岳
 有峰口からバスで折立に到着。登山口の自動販売機でジュースを買ってから登り始める。最初の2時間、セミしぐれの中、ブナ、ダケカンバ林を登る。太郎平小屋泊。夕食時、黒部五郎、から雲の平を一周した人の話を聞く。
 2日目、5時に朝食を食べ、すぐに出発。薬師沢に下りる。B沢出合から黒部源流を離れて急登である。だんだん高度を上げ、高天原峠に到着。ここから30分ほど下り、岩小舎沢の近くで、昼食(カレーヌードル)を食べる。それから高天沢を歩く。
 高天原山荘で宿泊の手続きをとり、さっそく温泉に入る。河原の白い湯につかり、缶ビールを飲む。しばらくするともう一人温泉に入る。高天原は、のどかな別天地、背後は水晶岳だ。夕食時、奥黒部ヒュッテの方からやってきた人に情報をもらう。小屋は空いていて、角の良い場所をもらう。窓から夜空が見える。
 3日目、朝食後すぐに出発。河原の温泉まで行くと、ここでビバークした人と会う。河原の道を見失ったらしい。登りなら大丈夫とのことであった。岩にある○の目印を追いながら、河原の石を伝って温泉沢を登る。滝が見えてきた所で登山道は、左の森林に入る。森林限界を抜けると、よじ登るような急坂になる。9時すぎ、ほぼコースタイムで温泉沢の頭に到着。風がややあり、どの山頂部も雲に隠れている。しかし、ここで休んでいるうちに、雲が切れる。
 赤牛本峰をめざし稜線歩きになる。途中の雪渓で缶ビールの入った袋に雪を入れる。途中2グループとすれ違う。天空の遊歩道だ。右は野口五郎の稜線、左は薬師岳の壁。左後ろに黒部五郎、雲の平が見えてくる。振り返ると水晶岳。赤い山頂を目指してひたすら歩く。山頂直下で下りてくる3人とすれ違い、話をする。読売新道を下りるというと、がんばるねえといわれる。
 一人のぜいたくな山頂となる。向こう眼下には黒部湖も見える。カップ麺を食べる。雪で冷えた缶ビールが冷たくておいしい。しかしゆっくりはできないと思い、記念写真を撮って、ここから読売新道を下る。最初のザレ場を慎重に下り、森林限界を過ぎると、地図に書いてある雨量計がある。オオシラビソの森林であるが、ヒノキの巨木も目立つ。道は概してゆるやかで、案外整備されている。東沢のせせらぎが聞こえて来ると谷底が近い。森林の中の、奥黒部ヒュッテ到着。
 やはり、盆を過ぎた小屋は空いていて、2階の部屋1室を使える。ここでは自炊することにして、小屋前のベンチでカップ麺と缶詰を食べる。小屋の主人が、ビールを片手に出てきたので、小屋前でしばらく主人と話しをする。主人が富山県の人であること、ボートで黒部湖を行き来すること、平の渡しに朝一番に乗るためには、ここから2時間ちょっと余計に歩く必要があることなどを聞く。この小屋は風呂に入れるとのことで、風呂にも入る。体を洗いさっぱりできる。他に宿泊者は7,8人くらいか。
 4日目、朝3時半すぎに小屋を出発。小屋前の幕営地に出て、昨日確かめていた右手の小道に入る。真っ暗の中、ヘッドランプを頼りに、東沢にかかる丸太橋を渡る。ヘッドランプを消し、夜空を見ると、カシオペア、ギョシャ座、天の川が見える。やがて、聞いた通り、はしごの上り下りの連続となる。ひたすら歩いていると、後方にヘッドランプが見える。他にも小屋から出たらしい。やがて、空が少し明るくなりヘッドランプを消す。ひょこんと平の渡し場を示す看板を見つける。後ろからやってきた3人組と、渡しの時刻を待って乗船。対岸へは5分ほどで着く。今日も青空がまぶしい。
 平の小屋でカップ麺を食べ、黒部ダムを目指して出発をする。出発しようと思っていたら、小屋の黒いイヌが寄ってくる。湖畔の水平道とはいえ、けっこうはしごもある。約3時間、ひたすら歩くとロッジくろよんである。自動販売機で缶ビール買って、日差しのきつい中、ベンチで飲み干す。30分歩くと黒部ダムである。観光客がどっといる。下界へ下りたと思う。ダム湖の奥には、昨日登った赤牛岳がぽっこりたたずんでいる。トロリーバスで扇沢に出て、信濃大町へ。JRで松本に出る。