赤石岳(3120m)
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2004年8月6日 天候:晴れのち夕立

長野県大鹿村

 (8月6日)6:30 百間洞山の家発 7:40 百間平着 7:55 百間平発 8:45 取り付き 10:08 赤石岳山頂着 11:10 山頂発 11:30 赤石小屋方面分岐着 12:10 分岐発 12:25 小赤石岳 13:30 大聖寺平 14:05 荒川小屋着(悪沢岳に続く)

山頂付近で
 本日は快晴。山の家のテント場から急斜面を登る。昨日苦労した兎岳から中盛丸山の緑の稜線が見える。
 登りきると百間平である。ハイマツの平地で雲の平のようだ。聖岳も良く見える。前面はどっしりした赤石岳である。松田さんと、悪沢岳や塩見岳、中央アルプスの位置を確認する。南アルプスの山は緑が多いことを実感する。
 百間平をすぎ赤石岳への斜面を登っていると、すれ違いの登山者から、山頂付近で事故があったことを知らされる。登山道へでっぱった岩にひっかかり20mほど落ちて頭を怪我しているという。山頂に近くなると、実際に救助ヘリが飛んでくる。命は大丈夫な感じだが、斜面で救助に当たっている人が見える。
 山頂付近の頂上小屋に入ると、管理人は救助のためかいない。山頂ではガスが出てきたが、なんとか展望はある。山頂部には小さなカールのような地形があり、少し複雑な地形である。父娘2人の登山者がいて、その会話をなんとなく聞いていると楽しい。父親はいろいろ娘におせっかいをしていて、娘に自分の写真を撮らせている。松田さんが自分の娘と登ったことを思い出した。昔、山でつくったラーメンに対して、「具がないけどおいしい」と小学生の娘にほめられたという。
 山頂を少し向こう側に下り、赤石小屋分岐のあたりで昼食とする。ここからは下り一方である。大聖寺平へだいぶ下る。登るのはたいへんそうだ。ここから、ぬきつぬかれつの3人組の後を追って、荒川小屋への巻き道を行く。
 荒川小屋に着くと、夕立がきそうなのでさっそくテントを張る。夕立の雨の中、買ったビールを片手に、小屋のひさしで松田さんとだべる。ほろ酔いでたいへんいい気分になる。テントの前でスケッチをするが、すぐガスがかかる。
 夜も夕立の続きの雨が降る。松田さんに山の歌集を見せると、松田さんは、次から次へと山の歌を口ずさむ。(悪沢岳に続く)