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【弓道とは】目次
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◆ 「弓道の最高目標」について
◆ 「弓道の特徴十ヶ条」について
◆ 「礼記−射義」について
◆ 「射法訓」について
◆ 「射法八節」について
◆ 「基本体」について
◆ 「三重十文字」
◆ 「五重十文字」について
◆ 「両手の内」の整え方について
◆ 「円相」について
◆ 「射即人生」について
弓道の最高目標
弓道の最高目標とされている真(真実の探求)・善(弓道の倫理性[礼])・美(前述の真/善なるものは美しい)について解説する。
− 全日本弓道連盟 「弓道教本」より −
弓道の特徴十ヶ条
@ 全身の筋肉の静的緊張と努力を要求する運動である
A 正しい姿勢を要求する運動である
B 正確さを要求する運動である
C 自己統制を要求する運動である
D スポーツマンシップを要求する運動である
E 安全についての発達を促す運動である
F 個人でも楽しく行うことのできる運動である
G だれでも行うことができる運動である
H 疲労の少ない運動である
I 知的発達を図り、教養を高めることのできる運動である
− 石岡久夫著 「弓道入門」より −
礼記−射義(らいき−しゃぎ)
三位一体とは、身・心・弓の三者が合一して一体となることをいうのであり、その身・心・弓とは次のものをいう。
@身体の安定 A心気の安定 B弓技の安定
これを実現するために説かれた法術として、代表的なものが「礼記・射義」や「射法訓」である。
射は進退周還必ず礼に中り、内志正しく、
(シャハ/シンタイシュウセン/カナラズ/レイニアタリ/ウチ/ココロザシ/タダシク)
外体直くして、然る後に弓矢を持ること審固なり。
(ソト/タイ/ナオクシテ/シカルノチニ/ユミヤヲトルコト/シンコナリ)
弓矢を持ること審固にして、
(ユミヤヲトルコト/シンコニシテ)
然る後に以って中ると言うべし。
(シカルノチニモッテ/アタルトイウベシ)
これ以って徳行を観るべし。
(コレモッテ/トクギョウヲ/ミルベシ)
射は仁の道なり。射は正しきを己に求む。
(シャハ/ジンノミチナリ/シャハ/タダシキヲ/オノレニモトム)
己正しくして而して後発す。
(オノレタダシクシテ/シコウシテ/ノチハッス)
発して中らざるときは、即ち己に勝つ者を怨みず。
(ハッシテ/アタラザルトキハ/スナワチ/オノレニカツモノヲ/ウラミズ)
反ってこれを己に求むるのみ。
(カエッテ/コレヲ/オノレニモトムルノミ)
射法訓(しゃほうくん)
射法は、弓を射ずして骨を射ること最も肝要なり。
(シャホウハ/ユミヲイズシテ/ホネヲイルコト/モットモカンヨウナリ)
心を総体の中央に置き、
(ココロヲ/ソウタイノチュウオウニオキ)
而して弓手三分の二弦を推し、
(シコウシテ/ユンデ/サンブンノニ/ツルヲオシ)
妻手三分の一弓を引き、
(メテ/サンブンノイチ/ユミヲヒキ)
而して心を納む是和合なり。
(シコウシテ/ココロヲオサム/コレワゴウナリ)
然る後胸の中筋に従い、
(シカルノチ/ムネノナカスジニシタガイ)
宜しく左右に分かるる如くこれを離つべし。
(ヨロシク/サユウニワカルルゴトク/コレヲハナツベシ)
書に曰く鉄石相剋して火の出ずる事急なり。
(ショニイワク/テッセキアイコクシテ/ヒノイズルコトキュウナリ)
即ち金体白色、西半月の位なり。
(スナワチ/キンタイハクショク/ニシハンゲツノクライナリ)
射法八節(しゃほうはっせつ)
射法とは、弓矢をもって射を行う場合の射術の法則をいい、弓道を修練する場合には、まずその基準となり法則となっている射法を、よく理解することが必要である。
@ 足踏み
A 胴造り
B 弓構え
C 打起し
D 引分け
E 会
・・・
F 離れ
G 残心(残身)
− 全日本弓道連盟 「弓道教本」より −
基本体(きほんたい)
射を行うにあたっての基本体は、「基本の姿勢」と「基本の動作」の2つに大別され、その姿勢や動作を「四姿勢・八動作」で表している。
【基本の姿勢】
@ 立った姿勢
A 腰かけた姿勢
B すわった姿勢(正坐)
C 爪立って腰をおろした姿勢(跪坐・蹲踞)
【基本の動作】
@ 立ち方
A すわり方
B 歩き方
C 停止体の回り方
D 歩行中の回り方
E 坐しての回り方(開き足)
F 礼(坐礼・立礼)
G 揖(ゆう)
− 全日本弓道連盟 「弓道教本」より −
三重十文字(さんじゅうじゅうもんじ)
両足底・腰・両肩が、上方から見た時、正しく一枚に重なり、脊柱、うなじが上方に伸び下半身を安定させるとともに、上半身を伸ばす。これを『三重十文字』といい、縦線を構成する基本条件とされている。
三重十文字には、「ひかがみ」の働きが大切である。これは足の膝関節の裏側で、両脚の安定をはかるためにこれを張ることが大切である。
この三重十文字ができることによって、体のぶれがなくなり安定した射が得られることになる。もし、この一つでもできていないと射に安定感がなくなり、常に安定した射が得られない。
− 全日本弓道連盟 「弓道教本」より −
五重十文字(ごじゅうじゅうもんじ)
@ 「弓」と「矢」
A 「弓」と押し手の「手の内」
B ゆがけの「拇指」と「弦」
C 胸の「中筋」と「両肩を結ぶ線」
D 「首すじ」と「矢」
以上が、それぞれほぼ直角に十字の形態をなしていなければならない。
弓道では、足、腰、脊柱、頸椎を軸とする縦の線と、左右を支配する両肩、両腕、両肘、両手指の横の線組合わせ、すなわち、縦横十文字の規矩を最も重視し、さらに射の運行に伴い、上記五ヵ所の十文字を構成し、総合的に働くことを射の基本としている。
− 全日本弓道連盟 「弓道教本」より −
両「手の内」の整え方
両「手の内」は、弓と弦の復元力を受けるように整え、両肘と両肩の力を使って引き分けなければならない。「会」で両肩両肘を詰め合って最後に「離れ」たら、受けていた両「手の内」は握って拳の「残身」となる。「会」で両拳とも握ってはよろしくない。両「手の内」は、弓と弦の復元力を受けて前腕の張力を持続させることが出来るかどうかによって正射と不射の分かれ道となる。弓と弦を握る力で引き分けても的中するが、その的中は握っていた力が離れで緩み、左右のバランスを合わせたことによる的中であって「不射での的中」である(矢飛びも落ちてよろしくない)。
「弓構え」で両「手の内」を整えるが、取り懸けの仕方、弓手の「手の内」の整え方での左右の「手の内」の整え方によって、手先(指先)で弓を握り締める力や弦を握る力が抜ける場合と、手先(指先)で握る力が入ってしまう場合があって、正射と不射との分かれ道となる。
弓を押す力には、弓を手で直接押す(握る)ような力は使わずに、虎口で弓力を受け取り、左肩根を斜め上前方に押し開く力を使いながら、肩根から肘(二の腕)の力(上腕三等筋)を使って、力を流していくように弓を左肩で押し(手で押してはならない)、肩を開くことで弓を押すこと。
弦を引く力には、弦を手で直接引く(握る)ような力は使わずに、弦溝で弦力を受け取り、右肩根を斜め上前方に押し上げながら、肘を頭の上にかぶり上げるように、弦に弦溝(ユガケ)をあずけてユガケが弦に引かれるのにまかせて、その力を肘で受け取り、肩根から肘(二の腕の上腕三等筋)を使って、肘を後方斜め45度下の方向へ降ろしながら、肘を下に流していくように右肩を開く力で(弦を)引分けること。(弦は弦溝で復元力を受け、右手を下げる意識ではなく矢の水平を保つようにすること)
弓を押し引きするときの(両肩の)力の使い方は、弓は引くにしたがって弓の反動力(復元力)は増して強くなっていくから押し引きする力も、その反動力に合わせて水が流れるように徐々に増していく力を使う。引き分けるにしたがって使う力の力量は、常にそのときの弓の力と同等の力を使い、柔らかい力で細く永く持続させ呼吸に合わせ、矢の水平と両肩線との平行を保つようにすること。《矢先が矢(箆の太さ)1本分低くなる水流れが良く、矢先が高くなる鳥指しは不可》
弓と弦の反動力を両「手の内」で受けることが出来る「手の内」は、親指の第三関節(指先の関節を第一関節と称し、親指の付根の関節を第二関節と称して、手首間接の所にある親指の関節を第三関節と称す)と小指の付根(第三関節)とを接近させる(距離を近づける)ようにして、両「手の内」は小さな「手の内」にすること。(真逆の「手の内」は、ベタ押しの「手の内」である)
妻手「手の内」の整え方は、「胴造り」で右腰に執った拳は、取り懸けをした形で構えている。その手の形のまま手を腰から離して取り懸けに向かうときに、帽子に掛けていた中指を少し開いて、拇指の先端を番えた矢の下に差し込むようにして、弦に直角になるように帽子の腹皮を弦に滑らせて差し込んで行くと、弦溝の溝にコットンと弦が入る《このときユガケの中の親指は指が反るように第三関節(手首間接の所にある親指の関節)を指先の方向に押し出すようにして小指の付け根関節に近づけて小さな「手の内」になる》。
弦が弦溝に入ったなら、弦と拇指との直角を保ちながら肘で弦を少し引いて弦枕を弦に当てて、揃えた中指と人差指を拇指に軽く添える。(中指の第一関節付近がユガケの帽子に接するが人差指は接せずに中指と揃える)
弓手「手の内」の整え方は、左掌で水をすくい取るように掌に窪みを作る(四指の指を密着させる力を加える)。そのまま虎口を広げて親指を開き、親指の第三関節(手首の所の関節)を小指の付根(第三関節)に近づけていく力を使って親指を伸ばす。すると、その親指が反るようになって伸びる。
その反った親指の腹側(第一関節の所)を、雨傘の柄を握るときのように指先の関節を丸めて指を揃えた三指(中指・薬指・小指)の中指の指先(爪の上半分)に押し付け、それで出来る親指と中指の内側形状が六角形を成すように、弓手「手の内」を整えて弓を包むように軽く握る。
− 「養心弓道場」 "両「手の内」の整え方"より抜粋 −
円 相
円相とは、ただ単に丸く構えよというだけでなく、全てに中庸であるという規範のことであると教えています。
1.心の円相とは「大日の曲尺」のように悠然とした無念夢想の心。
2.目使いの円相も仏の心のように、無念無想の半眼であり、自分の射を客観的に見るような
悠然とした態度が必要。
3.力の円相は常によどみなく左右均等に釣り合いを思いながら調和すること。押手を強く、
勝手も負けないように強く引くのはいつまでもけんかする無益であり、かえって弱みとな
ります。父母の心が大切である、ここで云う父は「押手」、母は「勝手」、子は「矢」です。
父母が仲たがいをしていては子は育たない。父も母も互いに思いやり、調和するこころが
会の釣り合いです。
4.流れの円相は常に適正な速度と流れがあり、連続と始中終のめりはりが必要。また、力の
曲線は常に増大曲線であり、あそび、持たれ、緩みに繋がってはなりません。ただ伸びて
緩まざるように離れまで連続させることが大切。
5.息会いの円相には体配ではリズムとメリハリを用い、射技には静かに長い穏やかな息会い
を用います。
6.射技射形の円相は無理・無駄がなく、中庸で滞ることがないものです。弓の力は自分の力
に相当する力の半分程度を使い、会のイメージを抱きつつ、弓を構え、崩さず打ち起し、
反り橋の如く左右均等に引き分けます。
これが比人双のかたちであり、両腕、両肩と胸筋の5箇所で引き納めた後、円の中心に
楔を打ち込んで、4箇所同時の離れとなるのも円相の働きです。
− 射法.com「弓道四方山話(櫻井孝)」 "大円覚とは円相の心である"より抜粋 −
射即人生
「射即人生」(・「射即生活」・「射は立禅」)とは、弓によってわれわれの生活をうるおし、弓によって悟りに達することを意味することばであり、弓射によって人生を深くまた高く、豊かにすることの経験をいうのである。
弓が単なる体育や健康のためばかりでなく、心的に日常生活の深いものを体験することのできるのは、実際生活とのつながりをもつからなのである。
弓道の要諦は至誠と礼節であり、人に勝つことよりも「誠」をつくすことがより大切である。弓道の修練にあたってはこれらのことを心に銘記し、正しい信念と勇気をもつことが肝要である。
− 全日本弓道連盟 「弓道教本」より −
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