御座峰と伊吹北尾根縦走路
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 御座峰は、伊吹山北側の北尾根縦走路の真ん中あたりの山です。御座や御在所を冠する山は全国にいくつかあり、「高貴な方がいらっしゃる山」という意味のようです(たとえば、徳久ほか、日本山名事典、2004)。これ以上のことはわかりませんが、ふもとの旧春日村には、戦国時代、落ち武者や西本願寺の開祖「教如上人」等が、落ち延びたという記録があります(観光と旅編集部、1990)。
 御座峰は、北方の大禿山あたりから見ると、まんじゅうを伏せたような丸っこい山です。山頂部は広くて、大垣山岳会の記念プレートがありました。そのプレートには次のように記してありました。「この縦走路は、1960年から約3年かけて、大垣山岳会の会員のべ1000人以上で開拓した。以前は、このあたりは道がない藪山だった。その後、春日村で管理している」 そのおかげで、自分たちが難なく登れることをありがたく思います。
 北尾根縦走路は、南には伊吹山につながっており、伊吹山ドライブウェイを行き交う自動車を確認することができました。北には、大禿山、国見岳とつながり、ちょっとした縦走気分の味わえる展望縦走路です。
【文献】徳久球雄・石井光造・武内 正編(2004):『日本山名事典』、三省堂
観光と旅編集部(1990):『郷土資料事典岐阜県』、人文社
御座峰の山頂部
【登頂日】2023年11月9日
【標高】1070m
【場所】岐阜県揖斐川町春日
【記録】10:05 国見峠 10:30 鉈ヶ岩屋分岐 11:15 国見岳着 11:25 国見岳発 12:00 大禿山着 12:10 大禿山発 12:30 御座峰着 12:40 御座峰発 13:00 大禿山 13:50 国見岳着 14:00 国見岳発 14:35 鉈ヶ岩屋分岐 15:00 国見峠