十勝岳 (2077m) |
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2024年9月9日 天気:晴れ
北海道上富良野町
9:08 十勝岳温泉駐車場 9:27 三段山分岐 9:45 安政火口分岐 10:21 上ホロ分岐 11:50 上富良野岳山頂 12:26 上ホロカメットク山頂着 12:35 山頂発 12:51 上ホロ小屋着 13:00 小屋発 13:15 大砲岩 13:55 十勝岳山頂着 14:20 山頂発 15:00 上ホロ小屋(宿泊、富良野岳に続く) | |
![]() 上ホロカメットク山より十勝岳 |
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十勝岳温泉の駐車場は、ほぼ満車。1台分のスペースを見つけ、さっそく山支度だ。水を補給して登る。駐車場が混んでいたので、小屋がいっぱいの時に備えて、テントを持つことにする。 最初は、林道状の道。バックの山は岩塊がむき出しで荒々しい十勝岳。安政火口分岐で、涸れ沢を渡ると、本格的な登山道だった。地図では、くの字に登山道が折れ曲がっている。尾根を越えて、しばらく行くと、涸れ沢に入り、上ホロ分岐だ。右は富良野岳方面であることを地図で確認する。そのまま上を登ることにして休憩する。すぐに男性登山者1人と女子高校生らしき2人が登ってきて、あいさつする。自分はもうしばらく休み、その後から登る。 しばらく行くとD尾根の急坂だった。しかし、登山道は階段状に整備してあり上りやすい。ハイマツが終わり、展望が開けてくる。火口壁のへりを登り切ると上富良野岳に到着。すばらしい展望だ。十勝岳も富良野岳も頂点は天を向いている。 やがて、男女10人くらいのグループが登ってくる。風が強くなってくる。まず上ホロカメットク山に向かう。帽子を落として道を戻ると、誰か拾ってくれたようで、道脇の杭に帽子を発見。ホロカメットク山の山頂中腹で、腹が減ってきたので、弁当の寿司を食べる。山頂近くで先ほどの2名の女子高校生とすれ違う。「もう十勝に登ったの」と聞くと、ホロカメットク山が目的地だそうだ。なら話はわかる。2人に「お気を付けて」とあいさつして、山頂を踏む。2人男女がいたがすぐに出発して、自分1人になる。ここもすばらしい展望だ。十勝岳が大きい。ホロカメットク小屋が見える。小屋目指して、山頂の向こうに降りかけると、女性2人が登ってきた。こちらの道は、急勾配で岩石が露出していて危ない。気をつけて下りる。 上ホロカメットク小屋は、改修が済んできれいだが、登山者が5,6名いて、「女性は2階で」とか言っている。今晩は混みそうだ。荷をここに置き、サブザックで目の前の十勝岳を目指す。荒涼とした尾根を歩くと、山腹には構造土がある。ごつごつしているのでゆっくり登る。左側の硫黄で黄色い尾根からは、蒸気が吹き出ている。やっぱり、活火山だと思う。 十勝岳山頂は、昭和火口方面からの人も合わせて10人くらいいる。青空とすばらしい天気。風も止んで、風景を楽しむ。缶ビールを飲んで、ごきげんになる。 小屋に戻り始めると、休んでいた学生さんらしき男性が追いついてくる。「小屋に荷物を置いてきたと思うけど、小屋は混んでいますか」と聞かれる。先ほどの小屋の様子を話して、「混んでいるけど、お互い様なので泊まれると思う」という。ここから、学生さんと話をしながら小屋を目指す。学生さんは、名古屋から来た院生だそうで、1週間ほど前から北海道に来て、山登りをしているそうだ。あっという間に小屋に着く。 小屋の中の人に、いっぱいですか、と聞くと2階が空いているとのこと。学生さんと、急な梯子を上がる。2階にシートを引く。他に2、3名のザックがあるが泊まれそうでやれやれだ。学生さんによると、高校は京都で、登山部だったという。大学でもワンゲルに入り、コロナで活動できない時期もあったが、ワンゲルで野口五郎から双六を歩いた夏山の山行がこれ以上無く楽しかったとのこと。今日は、吹上温泉から美瑛岳を登って十勝岳に来たらしい。飛行機で来て、レンタカーで旅しているという。明日は、富良野岳経由で下山とのこと。夜、小屋の外に出ると満点の星だった。天の川やオリオンを見る。(富良野岳に続く) |