人形山(1726m)
飛騨美濃山行目次

2004年5月3日 天候:曇り一時晴れ間

岐阜県大野郡白川村・富山県砺波郡平村

9:30 登山口駐車場(850m) 10:35 第1休憩所(1218m) 11:40 宮屋敷着 11:50 宮屋敷発 12:30 県境稜線分岐 12:45 人形山山頂着 13:30 山頂発 13:45 分岐 14:10 宮屋敷着 14:15 宮屋敷発 14:40 第1休憩所 15:10 登山口 

雪の残る人形山
 日本海に低気圧が入り、南寄りの風が吹く。平瀬のテントで目がさめると、やはり曇り空で、雨もぱらつく。しかし、北の空が明るいので、白川村荻町まで行きさらに北上する。やはり富山県境付近は晴れている。
 そこで、人形山に登ることにする。人形山へは、富山県平村から登山道がある。登山口の林道を駐車場まで登ると、3,4台の車が止まっている。女の人がいて話をする。宮屋敷に登った仲間からの携帯によると、稜線はかなりの強風で吹雪であるという。鳥居につかまらないといけないくらいの強風なので仲間は、宮屋敷から降りるとのことだった。
 南寄りの風とこの暖かさでは、風はともかくとして吹雪は信じがたい。松田さんと、風による雪つぶてではないかと話しをする。雨が降ったら下山することにして、松田さんとスギ林の中を登り始める。天気は、ときどき晴れ間ものぞく。
 約1時間で第1休憩所。雪面を歩くようになる。ブナやダケカンバの尾根を登りきると鳥居のある宮屋敷に到着する。やはり南風が強い。15m/sくらいはありそうだ。鳥居につかまるほどではない。この南風の強風が富山方面に風下晴天域をつくっている。おかげで、飛騨高地北端の人形山には雲がかかっていない。時々雨粒のようなものがほおをたたく。さっきの話しは、これを雪と勘違いしたようだ。
 ここからは、豪雪地帯だけあって白銀の世界である。まず稜線を県境の稜線と交わる場所まで歩く。かなり前方に3,4人のグループが見える。カッパを着る。県境へ登りきると、左、三ヶ辻山、右、人形山の分岐である。分岐からは、意外と早く山頂に着く。
 山頂からは、大笠山から笈ヶ岳が正面に見える。富山湾や日本海も確認できた。風陰を見つけて、松田さんと茶づけとラーメンを作って食べる。
 三ヶ辻山も登りたかったが、時間と天候も心配なので、まっすぐ下りることにする。人形の雪型が見えないかと思ったが、まだ時期が少し早いらしい。ふもとでは木が芽吹いている。冬と春が同居する山だった。