十石山(2525m)
飛騨美濃山行目次

2013年10月13日 天候:晴れ

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷

 (10月13日) 乗鞍縦走の続き 13:05 畳平発 13:35 平湯道分岐 15:00 乗鞍権現広場着 15:30 広場発 16:00 金山岳 17:10 十石山 17:15 十石峠避難小屋着 (10月14日) 7:00 避難小屋発 7:10 十石山 8:25 金山岳 8:50 乗鞍権現広場着 9:10 広場発 9:40 水場看板 10:15 白猿ヶ池 10:35 三角点 11:30 平湯下山口着 

金山岳から十石山
  九蔵尾根から登り、乗鞍縦走の後半。畳平を出て 乗鞍スカイラインを歩いていると、パトロール車の人に声をかけられ、どこへ行くか聞かれ、「クマに気をつけてくださいよ」と言われる。
 平湯道に入る。松田さんの足取りが遅れぎみになる。天気は良いが、まだ風が強い。硫黄岳を巻くと、どんどんと下り、金山岳へ登り返すと、覚えのある乗鞍権現の広場に出るが、松田さんが来ないので、笛を吹くと、すぐ下で笛の返事がある。十石山への標識がある。最近の登山地図によると、ここから十石山へはガレ崩壊が進み通行危険とある。5年前に行けることを確かめてあるが、注意が必要だ。
 しばらく休み、権現社を出発。金山岳のきつい登りを過ぎると、岩のごろごろした山頂である。展望抜群。乗鞍本峰、穂高、焼岳。ここから、向こうに十石山と避難小屋が見える。ハイマツに覆われた道を下りると、切れたやせ尾根の連続になる。松田さんに合わせながら、岩を裏にまわったり、尾根の端を歩いたり、ハイマツをくぐって、ようやく十石山に出る。5年前に置いた山頂表示板がまだあった。白山をシルエットに夕陽が赤い。そして、ようやく避難小屋に到着。
 今夜の小屋は他に人がいないので、遠慮無くリュックの中を空ける。テーブルの上で湯を沸かして、五目ご飯を食べる。缶ビール2本に、畳平で買った日本酒も飲む。ご機嫌である。小屋のマットを借りて、暖かくして寝る。懐かしのメロデイを聞きながら眠ってしまう。夜小屋の外に出ると、やはりオリオンが見える。
 翌朝、わりとゆっくり起きて、醤油ラーメンを食べる。荷物をまとめると7時。まず近くの十石山山頂三角点で写真を撮影する。この朝も盆地霧が見える。晴れて風はやんだが、視界が少しかすんでいる。緊張のやせ尾根を慎重に通過し、ハイマツを越えると金山岳山頂。展望を楽しんで、権現社に戻る。ここで、松田さんとフルーツを食べる。
 オオシラビソの平湯道をどんどん下り、水場を過ぎると、一人の登山者とすれ違う。「他に登っている人はいますか」と聞かれる。「今日はバス停まで」という。白猿ヶ池で少し休み、どんどん下ると三角点があり、ひょこんとスキー場に出る。スキー場の上では、砂防工事をしている。「熊に注意」の看板がある。ヒツジやヤギの糞のあるスキー場をどんどん下ると平湯大滝入口だ。平湯ターミナルの風呂に入り、平湯に置いてあった自動車で、入山した九蔵林道の自動車までもどる。