の高山植物

スイス・アルプスにはこのようなお花畑がたくさんあります。よくみると10種類以上の植物があることがわかります。
(平成28年8月6日 スイス・グリンデルワルトの山中で撮影)
スイス・アルプスの代表的な花だが、どこにでもあるわけではないので捜すのが大変でした。3時間ほどかけてようやく発見しました。感動しました。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
ひとつひとつの花もきれいですが、このように群生している姿も見事なものです。日本ではなかなか見られない風景です。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
スイス・アルプスの広大な草原を背景にしてイブキトラノオがはえていました。この近くには牛や羊が放牧されていてスイスらしさを感じました。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
 お花畑
エーデルワイスの群生 セイヨウマツムシソウの群生   
 日本の高山の草原に見られるハクサンチドリとよく似ているが葉の形が異なる。カブトのいわれはわからない。とても美しい野生ランである。
(平成28年8月8日 ツェルマット周辺の草原で撮影)
 スイスの高山でもまれにしか見られない貴重な野生ランである。日本には同じものはないが、テガタチドリに近い仲間と考えられる。大型でよく目立つ。
(平成28年8月6日 グリンデルワルトの山中で撮影)
※グリンデルワルトは「アルプスの少女ハイジ」の舞台である。
 スイス・アルプスでは群生している。日本にあるイブキトラノオとほとんど同じにみえる。伊吹山から名前がついたと思われる。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
 花が終わった後、ムカゴ(珠芽)
がみられるので名前がついたと思われる。日本にあるムカゴトラノオとほとんど同じにみえる。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
カブトハクサンチドリ(ラン科)  テガタチドリ(ラン科) イブキトラノオ(タデ科)  ムラゴトラノオ(タデ科)
高山に見られるナデシコである。現地ではディアントゥスと呼ばれている。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
まるでコケ(苔)が地をはうように花が咲いているので名前がついたと思われる。日本ではみられない珍しい山野草である。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
スイスのみならずヨーロッパ全域に見られる野草である。日本の北海道にも帰化しているので日本名がある。日本に見られるフシグロやタカネマンテマの仲間と考えられる。 
 (平成28年8月6日 グリンデルワルトの草原で撮影)
日本の高山にはえているタカネビランジとよく似ているが、色が濃いのが特徴である。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
アルプスナデシコ(ナデシコ科) コケマンテマ(ナデシコ科)  シラタマソウ(ナデシコ科)  タカネビランジ(ナデシコ科)
スイスの高山に普通に見られる。日本の高山に見られるタカネミミナグサとほとんど同じに見えた。現地のガイドは単にミミナグサと呼んでいた。 
 (平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
今年のスイスは春の訪れが遅く、春と夏の花が一斉に咲いていた。ヨーロッパではこの仲間をすべてアネモネと呼んでいるので、アルプスアネモネと呼ぶこともあるようだ。
 (平成28年8月6日 グリンデルワルトの山中で撮影)
早春に咲く花だと思われる。ユキワリイチゲに近い仲間と考えられるがはっきりしない。
(平成28年8月6日 グリンデルワルトの山中で撮影)
スイス・アルプスにはトリカブトの種類がたくさんあった。この写真のトリカブトは色が濃く、いかにも毒草という感じがした。
(平成28年8月6日 グリンデルワルトの山中で撮影)
タカネミミナグサ(ナデシコ科)
 
ハクサンイチゲの仲間(キンポウゲ科)  イチゲの仲間(キンポウゲ科)  トリカブト(キンポウゲ科)
 
ミヤママンネングサに近い仲間と思われるが、日本名はない。
この野草の周辺には山羊が放牧されていた。
(平成28年8月6日 グリンデルワルトの山中で撮影)
岩の上に咲いている。蜘蛛の巣のようにも見える。乾燥に強く永く咲き続けるのでバンダイ(万代)という名がついたようである。日本には類似の野草はなく、大変珍しい植物である。
 (平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
日本の高山や北海道にみられるクモマグサとよく似ているが、花が小さい。 
(平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
日本のコウメバチソウやエゾウメバチソウに近い仲間。群生してはえていた。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
 セドゥム(ベンケイソウ科)
クモノスバンダイソウ(ベンケイソウ科)  クモマグサの仲間(ユキノシタ科)  ウメバチソウ(ニシキギ科) 
日本には見られない珍しい野草である。これは高山ではなく比較的低地にはえていた。日本名はない。キンミズヒキの仲間である。
 (平成28年8月8日 ツェルマット周辺の草原で撮影)
葉の形がクローバー(ツメクサ)
と同じである。スイスの比較的低地にはえている。日本では見られない珍しい野草で、日本名もない。(平成28年8月8日 ツェルマット周辺の草原で撮影)
日本のハクサンフウロに近い野草。スイスの比較的低い草原にはえている。
(平成28年8月6日 グリンデルワルトの草原で撮影)
日本のグンナイフウロに近い野草。これの園芸種がゼラニウムではないかと考えられる。
(平成28年8月6日 グリンデルワルトの草原で撮影)
アグリモリア(バラ科)  アンティリス(マメ科) ゲラニウム(フウロソウ科)   ゼラニウム(フウロソウ科)
日本にあるヤナギランとほとんど同じだが、やや大型で色が濃いように感じた。どちらかというと荒れ地を好んではえている。スイスの鉄道沿線にたくさん見られた。
(平成28年8月8日 ツェルマット周辺の草原で撮影)
これも春の花だが、夏に咲いていた。北海道にあるユキワリコザクラととてもよく似ている。小さいが清楚で美しい山野草である。
 (平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
北日本で雪解けを待って、咲くユキワリソウとほとんど同じに見える。花の形がクリンソウともよく似ている。ユキワリコザクラより少し大きい。
 (平成28年8月6日 グリンデルワルトの草原で撮影)
日本の北海道にみられるトチナイソウとほとんど同じにみえる。スイスでもまれにしか見られなかった。(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
 ヤナギラン(アカバナ科)
ユキワリコザクラ(サクラソウ科)  ユキワリソウ(サクラソウ科)  トチナイソウ(サクラソウ科)
スイスではこのリンドウを「春リンドウ」 言うそうである。リンドウは普通夏から秋に咲くのであるが、春に咲く珍しいもの。名前はまさに星の形からきたものと思われる。
(平成28年8月8日 ツェルマット周辺の山中で撮影)
北海道の利尻・礼文島に咲いているチシマリンドウととてもよく似ている。スイスの夏の代表的な山野草である。
(平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
日本の高山や北海道に見られるイブキジャコウソウとほとんど同じ。匂いがあり、伊吹山が名前の由来と考えられる。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
鮮やかな青色が印象的である。日本のテングクワガタに近い仲間と思われるが、日本名はない。スイス・アルプスではたくさん見られた。 
(平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
ホシガタリンドウ(リンドウ科)
 
チシマリンドウの仲間(リンドウ科)  イブキジャコウソウ(シソ科)   ベロニカ(オオバコ科)
日本のエゾシオガマやタカネシオガマとよく似ている。シオガマギクの仲間はスイス・アルプスに比較的多く見られた。
(平成28年8月8日 ツェルマット周辺の山中で撮影)
日本のタカネシオガマやミヤマシオガマとよく似ている。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
日本の北国の高山に見られるミヤマコゴメグサとほとんど同じに見える。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
ミヤマコゴメグサの仲間と思われるが、黄色をしているので珍しい。(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
タカネシオガマの仲間(ハマウツボ科) 
シオガマギクの仲間(ハマウツボ科)   コゴメグサ1(ハマウツボ科) コゴメグサ2(ハマウツボ科) 
日本には類似のものが全く見られない珍 しい野草である。属が日本にはない野草で ある。従って日本名はない。よくみるとな かなか面白い花である。アルプス山中に結構たくさんある。
 (平成28年8月6日 グリンデルワルトの山中で撮影)
日本のマツムシソウより少し大型で、色もピンクがかっている。群生しているので、あでやかな感じがする。高山だけでなく里の草原にも見られた。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
スイス・アルプスにはホタルブクロの仲間がたくさんありました。
このホタルブクロは、ひげ(髭)
のような突起があるので名前がついたと思われる。
(平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
なぜモモノハ(桃の葉)という名前なのか不明。よく見ると透明感があってきれいな花である。
(平成28年8月8日 ツェルマット周辺の山中で撮影)
リナントゥス(ハマウツボ科) 
マツムシソウ(スイカズラ科)  ヒゲヅラホタルブクロ(キキョウ科)  モモノハホタルブクロ(キキョウ科)  
これもホタルブクロの仲間である。葉がイト(糸)のように細いのが特徴である。そこから名前がついたと思われる。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
日本のシデシャジンは背が高くほっそりとしているが、スイスのシデシャジンは背が低く、花びらが大きかった。群生している姿は見事である。
(平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
文字通りスイス・アルプスで見られるアスターの一種である。園芸種のアスターの原種かもしれない。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
変わったアザミである。現地では馬糞薊(バフンアザミ)と呼んでいるようである。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
イトシャジン(キキョウ科)
シデシャジン(キキョウ科)  アルプスアスター(キク科)  アルプスアザミ(キク科) 
アザミの仲間である。日本の礼文島にあるレブントウヒレンととてもよく似ている。
(平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
スイス・アルプスの代表的な花である。エーデルワイスはドイツ語で「高貴な花」という意味である。日本名はない。よく見ると特別きれいな花ではない。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
日本の高山や北海道に見られるウスユキソウとよく似ている。前のエーデルワイスとも同じ仲間である。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
日本ではヤグルマギクのことをヤグルマソウと呼んでいる。この原種の菊ではないかと考えられる。スイス・アルプスには様々なヤグルマギクの仲間が見られる。
(平成28年8月7日 ユングフラウ行き登山電車付近で撮影)
 トウヒレンの仲間(キク科)
 エーデルワイス(キク科) ウスユキソウの仲間(キク科)  オカヤグルマギク(キク科) 
シロタエ(白妙)とは白い衣のことをさす。この植物のまるで白衣をまとっているような姿から名前がついたと思われる。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
日本のキオンやミヤマオグルマに近い仲間である。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
日本名がないが、北日本にみられるオオウサギギクとよく似ている。
(平成28年8月8日 マッターホルン行きの登山列車周辺で撮影)
ヤナギタンポポの仲間と思われるが、日本のヤナギタンポポとは花の形状が異なっている。
(平成28年8月9日 ツェルマット周辺のスネガで撮影)
シロタエギク(キク科)
 
オグルマの仲間(キク科)  アルニカ(キク科)   ヤナギタンポポの仲間(キク科)

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