里山の植物
セリ科
やや湿った林下にはえる多年草。ミツバ(三葉)であるが、なぜウマ(馬)なのかわからない。葉は3枚に分かれ、さらに端の2枚が2つに分かれているので葉が5枚あるように見える。毒草なので注意が必要である。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。6~9月に開花する。
(平成21年6月15日)

原野にはえる越年草。ヤブジラミとよく似ているので区別するために名前がついたと思われる。葉や茎が紫色になっていることと、開花時期が早いことで区別できる。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。4~5月に開花する。
(平成22年4月17日)
原野にはえる越年草。秋にできる種が、シラミ(虱)のように衣服にくっつくから名前がついたと言われる。葉が細かく切れ込んでいるのと、花びらが5弁あるのが特徴である。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。5~7月に開花する。
(平成22年7月9日)
山地の湿地にはえる多年草。名前の由来はわからない。葉の切れ込みが細かいこと、花びらの大きさがふぞろい(不揃い)なこと、開花時期が早いことで他のセリ科の植物と区別できる。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。道端に群生していることがある。4~5月に開花する。 
(平成24年5月19日)

ウマノミツバ オヤブジラミ ヤブジラミ シャク 
山野の薮などの日陰にはえる多年草。太い根があるのでニンジン(人参)という名がついたと思われる。葉が比較的大きいのに、花が非常に小さいのが特徴である。薮の中に咲いているので見つけるのが大変である。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。4~5月に開花する。
(平成22年4月29日)
山地の木陰などにはえる多年草。文字通り3枚のやや大きな葉が特徴である。うどんや吸い物に香草として使われている。花はとても小さいが、拡大して見ると5弁の白い花びらが確認できる。上宝地区全域に見られ、数も多い。6~7月開花する。 
(平成22年6月25日)
湿地や溝、水田などにはえる多年草。葉がせりあって(競い合って)はえるようにみえることからこの名があると言われている。春の七草の一つで、若芽が七草がゆ(粥)として食用にされるため、栽培されている。上宝地区全域に見られ、数も多い。7~8月開花する。
(平成20年8月11日)
森林下にはえる多年草。名前の由来はわからない。雪が融け始める早春に小さな花を咲かせる。虫眼鏡で拡大すると、5弁の白い花を確認することができる。セリ科は区別が難しいが、早春に咲いていればセントウソウと判断できる。上宝地区全域に見られ、数も多い。3~5月開花する。
(平成22年4月20日)
ヤブニンジン ミツバ セリ セントウソウ
深山の林下の日陰にはえる多年草。文字通り日陰に生育する三葉である。ただし、三葉は深く切り込んでいる。背丈は大きく、80㎝にもなることがある。奥飛騨温泉郷の森や林の中によく見られる。7~8月に開花する。
(平成22年7月26日)

山林下の水辺にはえる多年草。文字通り水が流れているような場所に生育するので名前がついた。セリ科にしては、葉が切れ込んでいなくすっと伸びているので区別しやすい。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。7~8月開花する。
(平成21年7月26日)
湿地にはえる多年草。沼のようなところにはえており、芹に似ているので名前がついた。葉がノコギリ状になっていることで区別する。上宝町にまれに見られる。7~9月に開花する。
(平成26年9月21日)
高原の草原にはえる多年草。ウド(独活)に似ているが、ウドのように美味しくなく、イノシシ(猪)ぐらいしか食べないだろうと言うことで名前がついた。大型の植物で人の背丈を超えるものもある。何年もかかって根を太らせ、花が咲いたら枯れてしまう。奥飛騨温泉郷や蔵柱の高原に咲いている。7~9月開花する。
(平成24年7月20日)
ヒカゲミツバ タニミツバ ヌマゼリ シシウド
 日当たりのよいやや湿った  草地にはえる多年草。名前の由来は、葉が包まれているさや(鞘)がタケノコ(筍)に似ているという説や、竹のようにすっと伸びているからという説があるがはっきりしない。写真は紫がかった色をしているが、純白の花もある。上宝地区全域に見られ、数も比較的多い。8~10月開花する。 (平成22年8月12日) 高原の草原にはえる多年草。ウド(独活)に似ているが、花が際立って多いので名前がついた。花の形が揃っていないのが特徴である。何年もかかって根を太らせ、花が咲いたら枯れてしまう。奥飛騨温泉郷にたくさん見られる。花季は早いのでシシウドと間違うことはない。5~7月開花する。
(平成25年7月10日)
ノダケ ハナウド

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