里山の植物
キク科

里山の林縁や荒れ地にはえる一年草。名前の由来はわからない。花の近くにたくさんの腺毛があり、実が熟すとひっつきむしとなって衣服にくっつく。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。9~10月に開花する。
(平成24年9月18日)
山地のやや湿った木陰にはえる多年草。文字通り沢に生育するキク(菊)である。春から咲き始めることと、葉が細かく切れ込んでいるのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。5~8月に開花する。花期は長い。
(平成24年6月23日)
林下の斜面などにはえる多年草。芽出しの若芽が傘が破れた様子に似ているので名前がついた。花期には大きくなり、たくさんの花をつける。若芽は山菜として利用されている。上宝地区全域に見られ、数も比較的多い。7~9月に開花する。
(平成21年7月15日)
山地のやや湿った草原や道端のはえる多年草。ユズ(柚)の香りがする菊という意味だが、実際は香りがしないので名前の由来ははっきりしない。葉も茎もとても細い。白色にすこし薄青紫色がさすことがある。野菊と呼ばれている菊の一つ。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。7~10月に開花する。
(平成21年8月14日)
コメナモミ サワギク ヤブレガサ ユウガギク
山地のやや乾いた道端にはえる多年草。文字通り山に咲く白い菊である。花びら(舌状花)が不揃いなので区別しやすい。これも野菊と呼ばれている菊の一つ。上宝地区全域に見られ、数も比較的多い。8~10月に開花する。
(平成21年8月20日)
山林の日陰にはえる多年草。ヨメナ(嫁菜)の由来はわからない。葉の先端が鋭くと(尖)っていることと、日陰にはえていることで他の菊と区別できる。これも野菊と呼ばれている菊の一つ。上宝地区全域に見られるが、数は比較的少ない。8~10月に開花する。
(平成25年9月30日)
山野や道端にはえる多年草。野に咲く紺色の菊ということで名前がついた。つぼみ(蕾)は濃い紫色をしていて開くと淡紫色となる。葉がざらついているので区別できる。これも野菊と呼ばれている菊の一つ。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。8~10月に開花する。
(平成21年10月1日)
やや乾いた草原に咲く多年草。黄色の花を架空の動物、きりん(麒麟)に例えたという説と、春に咲くキリンソウ(黄輪草)に似ているという説があるがはっきりしない。野山に秋を告げる代表的な花である。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。8~10月に開花する。
(平成21年9月23日)
 シラヤマギク シロヨメナ  ノコンギク  アキノキリンソウ 
河原の砂地にはえる多年草。ハハコグサ(母子草)に似ていてかわら(河原)に生育するので名前がついた。ヤマハハコとよく似ているが、茎が途中で分岐するかどうかで区別できる。時には河原から離れて山地の乾いた場所にもある。上宝地区全域に見られ、数も多い。8~10月に開花する。
(平成22年8月23日)
山地や丘陵にはえる多年草。秋になると果実が伸びて綿毛を出して林立するので、大名行列のヤリ(槍)に例えて名前がついた。一度は見てみたい早春の小さな花である。上宝町のところどころに見られる。4~5月に開花する。
(平成21年5月5日)
山地の林の縁や耕地周辺にはえる多年草。ヒヨドリ(鵯)が来るころ開花するので名前がついたと言われるが、はっきりしない。背丈が1mを超えることがある大型の野草である。上宝地区全域に見られ、数も多い。6~9月に開花する。花期は長い。
(平成21年6月27日)
やや標高の高い山地にはえる多年草。名前の通り3~4枚の葉が輪生している。花は白っぽく見えるが、よく見ると淡紅紫色をしている。奥飛騨温泉郷でところどころに見られる。6~9月に開花する。花期は長い。
(平成21年6月21日)
カワラハハコ  センボンヤリ  ヒヨドリバナ  ヨツバヒヨドリ 
農村の道端や河原にはえる越年草。茎にざらざらした硬い毛があり、それがカミソリ(顔剃または剃刀)に似ているので名前がついた。タンポポの背丈を大きくしたような感じの野草である。上宝地区全域に見られ。数も非常に多い。4~10月に開花する。花期も長い。
(平成22年5月25日)
日当たりのよい農地の周辺や道端にはえる一年草または越年草。やや大型なのでオニ(鬼)と言うがタビラコ(田平子)の意味が不明である。根元から放射状に葉が出ていることと、茎が立ち上がって花をつけるのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~10月に開花する。花期も長い。
(平成21年5月12日)
日当たりのよい山地の林の縁などにはえる二年草。薬師堂の近くで最初に確認されたから名前がついたと言われるが確実なことはわからない。晩秋まで咲いているので、からだ全体が真っ赤に紅葉している姿を見ることがある。上宝地区全域に見られ。数も多い。8~11月に開花する。
(平成21年9月17日)
農地や道端にはえる一年草または越年草。野に生育するケシ(芥子)ということで名前がついたと思われるが、ケシの花に似ていない。近年ヨーロッパ産のオニノゲシの方が多く見られるようになった。上宝地区全域に見られ。数も比較的多い。4~6月に開花する。
(平成22年6月20日)
コウゾリナ オニタビラコ  ヤクシソウ ノゲシ
里山の耕地周辺や空き地、道端などにはえる多年草。文字通り秋に咲くノゲシである。背丈は大きく、1mを超えるものもある。淡い黄色の花なので区別しやすい。花が終わると白い綿毛を出して、種が飛んでいく。 上宝地区全域に見られ。数も非常に多い。8~10月に開花する。
(平成22年8月29日)
山地のやや暗い所にはえる多年草。文字通り深山に生育するアキノノゲシである。葉が比較的広くて大きい。上宝町にまれに見られる。8~9月に開花する。
(平成20年9月20日)

山地の草原や草原にはえる一、二年草。文字通り山に生育するニガナ(苦菜)ということで名前がついた。人の背丈ほどの大きさになるが、花は小さい。アキノノゲシとよく似ているが、花の大きさと生育環境で区別できる。上宝町にときどき見られる。8~9月開花する。
(平成24年9月9日)
日当たりのよい、やや乾いた荒れ地にはえる多年草。地面にしば(縛)りついて、生育しているので名前がついたと思われる。群生していることが多く、雑草として嫌われている。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い、5~7月に開花する。
(平成22年5月13日)
アキノノゲシ ミヤマアキノノゲシ ヤマニガナ イワニガナ(ジシバリ)
日当たりがよく、湿り気があるところにはえる多年草。イワニガナ(ジシバリ)より、花も葉も大きいので名前がついたと思われる。田の畦などに生育しているころが多い。上宝地区全域に見られ、数も多い、5~7月に開花する。
(平成22年5月17日)
山地にはえる多年草。これもニガナ(苦菜)の変種で白花なので名前がついた。ニガナより大型で、茎もしっかりしている。ハナニガナと混じって咲いていることが多い。上宝地区全域に見られ、数も多い。5~7月に開花する。
(平成22年5月25日)
人里から丘陵地の草地にはえる多年草。葉を切ると白い乳液が出て、これがにが(苦)いので名前がついたと言われる。葉が鋭くと(尖)りが、薄く透き通るように黄緑色をしている。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。5~7月に開花する。
(平成22年6月3日)
田んぼ道などにはえる一年草。野に生育するニガナ(苦菜)ということで名前がついた。ニガナより小花の数が多いことと、葉が茎に巻き付いている(茎を抱く)のが特徴である。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。5~6月に開花する。
(平成22年5月22日)
オオジシバリ  シロバナニガナ  ニガナ  ノニガナ 
山地にはえる多年草。ニガナ(苦菜)の変種で花が大きいので名前がついた。ニガナより大型で、茎もしっかりしている。群生して生育していることが多く、見事な景色を作っている。上宝地区全域に見られ、数も多い。5~7月に開花する。
(平成21年5月21日)
山林の林の縁にはえる多年草。ニガナ(苦菜)の花に似ていて赤紫色の花が咲くので名前がついた。背丈は1mを超えることもあるが、花は非常に小さい。上宝町にまれに見られる。6~8月に開花する。
(平成24年7月27日)
山地の湿地にはえる多年草。大型でニガナ(苦菜)に似た花を咲かせるので名前がついた。葉に鋭いとげ(刺)があるのが最大の特徴である。十三墓湿原周辺でまれに見られる。9~10月に開花する。
(平成21年9月23日)
日当たりのよい湿ったところにはえる越年草。名前の由来はわからない。別名をホトケノザといい、春の七草の一つとされている。小さな花を田の畦に咲かせていることが多い。上宝地区全域に見られが、数は多くない。4~6月に開花する。
(平成22年5月15日)
ハナニガナ  ムラサキニガナ  オオニガナ  コオニタビラコ (ホトケノザ)
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