里山の植物

簡単な解説
田畑周辺の道端や田の畦などにはえる多年草。名前の由来は不明である。葉にノコギリ状の切れ込みが入り、毛が非常に多い。茎は上に伸びず、地面をはうようにして横に広がっている。濃い紫色の花を咲かせる。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~6月に開花する。
(平成22年4月11日)
日当たりのよい、やや乾いた土手なのにはえる多年草。重なって花が咲く姿を、女官の装束のジュウニヒトエ(十二単)に例えて名前がついた。花は白地に、紫色のすじが入っている。上宝地区全域に見られ、比較的数も多い。4~5月に開花する。
(平成22年5月9日)
山地の木陰にはえる多年草。ニガグサと比べると、葉がうすいが、葉柄が2㎝くらいあるのでよく見ると区別できる。上宝地区全域に見られるが、数はそれほど多くない。6~8月に開花する。 
(平成21年6月17日)
山野のやや湿った半日陰にはえる多年草。ニガグサ(苦草)と言うが、実際は苦みがないので、名前の由来はわからない。ツルニガグサとよく似ているがニガグサの方が大型で、葉の裏に毛がないので区別できる。上宝地区全域に見られるが、数はそれほど多くない。6~8月に開花する。
(平成23年7月2日)
キランソウ ジュウニヒトエ ツルニガグサ ニガグサ
山の木陰にはえる多年草。山にあるタツナミソウなので名づけられた。約60度に傾いて、一方にかたよって青紫色の花をつける特徴がある。上宝地区全域に見られるが、数はそれほど多くない。6~8月に開花する。
(平成22年6月17日)

山地の林縁にはえる多年草。名前の由来はわからない。細長い花がぶら下がり、まるでモビールのように風に揺れる様は独特である。花は青紫色で、上弁が3裂し、下弁が2裂するのが特徴である。上宝地区全域に見られるが、数はそれほど多くない。8~10月に開花する。
(平成21年9月21日)
山地のブナ帯の林内、林縁にはえる多年草。ヤマハッカとよく似ているが、名前の由来はわからない。葉が薄く、向かうが透けて見えるくらいである。花はヤマハッカより大きいので区別できる。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。8~10月に開花する。
(平成25年9月12日)
山地の林縁にはえる多年草。ヒキオコシとよく似ているが、葉の先が亀の尾のようなので名前がついた。花はヒキオコシよりやや大きく、ヤマハッカに近い。上宝地区全域に見られが、数は少ない。8~10月に開花する。
(平成25年9月25日)
ヤマタツナミソウ  アキチョウジ  イヌヤマハッカ カメバヒキオコシ 
やや乾いた丘陵地などにはえる多年草。苦味健胃薬として用いられ、弘法大師が重病人に飲ませたら起き上がったという伝説から名前がついた。ヤマハッカの仲間では一番花が小さいので見分けられる。上宝地区全域に見られ、数も多い。8~10月に開花する。
(平成25年9月24日)
山地の林縁にはえる多年草。山に生育するハッカ(薄荷)ということで名前がついた。茎に下向きの毛が生えていることと、花の上唇に紫色の斑点があるのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。8~10月に開花する。
(平成21年9月1日)
山野のやや湿った道端にはえる一年草。こうじゅ(香需)とは漢方薬で全草を乾燥したものを言うが、イヌ(イヌ)の名前の由来ははっきりしない。葉が細長いことと花の上唇がと(尖)っているのが特徴である。上宝地区全域に見られが、数は少ない。8~10月に開花する。  
(平成22年8月20日)
日当たりのよい丘や土手にはえる一年草。小さなシソ(紫蘇)ということで名前がついた。特徴は枝分かれすることと、茎が紫色をしているのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。9~10月に開花する。
(平成25年9月24日)

ヒキオコシ ヤマハッコ  イヌコウジュ  ヒメジソ 
日当たりのよい丘や土手にはえる一年草。山に生育するシソ(紫蘇)が名前の由来である。茎や葉脈が紅紫色であることと、にお(匂)いがあるのが特徴である。上宝地区全域に見られが、数は少ない。9~10月に開花する。
(平成21年9月10日)
山地の道端にはえる一年草。反り返って一方に花が咲く様子をナギナタ(長刀)に例えて名前がついた。特徴のある姿をしているので他のシソ科と区別しやすい。上宝地区全域に見られ、数も比較的多い。9~10月に開花する。  
(平成21年10月4日)
林内や山の草地にはえる多年草。名前の由来は不明である。シソ科にしては大きな葉をつけ、先が鋭く尖っている。淡い黄色の花が印象的である。上宝町でまれにみられる。9~10月に開花する。
(平成20年9月8日)
山間の木陰にはえる多年草。トウバナの仲間であるがイヌ(犬)と名づけられた理由はわからない。茎が最初横に伸び、その後立ち上がっているのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。8~10月に開花する。 (平成22年8月11日)
ヤマジソ  ナギナタコウジュ テンニンソウ  イヌトウバナ
日当たりのよい草地にはえる多年草。花のつきかたが輪状(車状)に段になっていることから名前がついた。トウバナの仲間では一番色が濃いので区別しやすい。上宝地区全域に見られ、数も多い。6~9月に開花する。
(平成21年6月24日)
田の畦や、湿った道端にはえる多年草。花がついている穂がトウ(塔)のように見えることから名前がついた。葉が比較的広く、先端が丸いのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。5~8月に開花する。 
(平成22年6月6日)
山の木陰にはえる多年草。文字通り山に生育するトウバナ(塔花)である。葉にまばらに毛が生えているのことと、花が白色なのが特徴である。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。5~7月に開花する。
(平成24年5月26日)
山や土手などのやや木陰にはえる多年草。奈良の羅生門で鬼の腕を切り落としたのを、大きな茎に例えて名前がついたと言われているがはっきりしない。シソ科にしては花が大きく、濃い紫色なので間違うことはない。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~6月に開花する。
(平成23年5月21日)
 クルマバソウ トウバナ   ヤマトウバナ ラショウモンカズラ 
道端にはえる多年草。夏になると茎の長さが1mにもなり、垣根をも通り越しまうので名前がついた。シソ科にしては葉が丸いので区別しやすい。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。4~6月に開花する。
(平成23年5月5日)
日当たりのよい草地にはえる多年草。花が終わった後の穂の形がウツボ(靫)に似ているので名前がついたと言われる。(靫・・・弓矢をいれる道具)
花びらを取ってみつ(蜜)を吸うと大変甘いので、かっては子どもが吸って遊んでいた。上宝地区全域に見られ、数も多い。5~8月に開花する。  
(平成21年6月6日)
人里の草地や山地の林縁にはえる多年草。葉に隠れるように花が咲く姿が、踊子が笠をかぶっている姿と似ているので名前がついた。原則として、花の色は西日本が紫紅色、東日本が白色だそうで、この地域は東日本ということになる。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。4~6月に開花する。
(平成22年5月12日)
農地の周辺にはえる越年草。葉が円形で茎を取り囲むようにつく姿が、仏像の蓮華座に似ているので名前がついた。(蓮華座・・・蓮で作った台座) 群生していることがおおく、花が上の方へすくっと立ち上がっているのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。夏と冬以外はいつでも開花している。  (平成25年5月23日) 
カキドオシ  ウツボグサ  オドリコソウ  ホトケノザ 
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