オオバコ科

湿地や水田にはえる一年草。果実がトウガラシ(唐辛子)に似ているので名前がついた。細い針のような葉で、先端がとが(尖)っている。田の中に雑草として生育しているが、よくみると紅紫色の花は美しい。上宝地区全域に見られるが、数は非常に少ない。8~10月に開花する。
(平成21年9月10日)
草地などにはえる多年草。名前の由来はわからない。ただラン(蘭)に似た花であることは確かである。北アメリカ原産の外来種である。小さな植物なので注意しないと見落としてしまう。上宝町にまれに見られる。
6~7月ころ開花する。
(平成22年6月6日)
日当たりのよい道端や荒れ地にはえる多年草。環境がよいとびっくりするほど大きな葉になるので名前がついたと言われる。漢方では車前草と呼び、咳止めに使われている。踏みつけられても丈夫なので、雑草の代表になっている。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い4~9月に開花する。
(平成20年6月8日)
道端や草地にはえる多年草。オオバコと比較すると葉がへら(篦)のように細いので名前がついたと思われる。ヨーロッパ原産の外来種である。繁殖力が旺盛でどんどん生育地を拡大してる。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い4~8月に開花する。
(平成22年5月22日)
サワトウガラシ ムラサキウンラン オオバコ ヘラオオバコ
道端や畑にはえる越年草。果実が犬の睾丸に似ていることから牧野富太郎博士が命名したことで有名である。ヨーロッパ原産の外来種である。るり(瑠璃)色の花は美しい。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。3~5月に開花する。
(平成25年4月5日)
路傍にとく見られる一年草。すっと上に伸びるので名前がついたと思う、これもヨーロッパ原産の外来種である。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~6月に開花する。
(平成22年5月5日)
亜高山帯の谷沿いの林縁などにはえる多年草。果実につくがく(萼)の姿がかぶと(兜)の鍬形に似ているのでクワガタの名前があるが、テング(天狗)の由来はわからない。茎は初め地面をはい、その後立ち上がる。花は白地に濃紺色の筋が入っている。奥飛騨温泉郷のところどころに見られる。6~8月に開花する。
(平成22年6月7日)
高山の草地にはえる多年草。クワガタソウ属の中では小さいのでなまえがついたと思う。白毛が特徴である。乗鞍や上高地で見られる。7~8月に開花する。
(平成24年7月31日)
オオイヌノフグリ タチイヌノフグリ  テングクワガタ ヒメクワガタ
日当たりのよい草地にはえる多年草。二羽の鳥が翼を並べることを比翼といい、花のつきかたがその姿に似ているので名前がついた。クワガタソウ属の仲間にしては大型で、花もたくさんつける。葉は上部ほど大きく下部は小さいので区別しやすい。上宝町でまれに見られる。
(平成22年6月4日)
亜高山の樹木の下にはえる多年草。山に生育するクワガタソウということで名前がついた。茎に毛が生えていること、葉が比較的丸いことでテングクワガタと区別できる。花に紅色の筋が入っているのも特徴である。奥飛騨温泉郷の山中でまれに見られる。6~8月に開花する。
(平成22年6月4日)
やや標高の高い日当たりのよい草地にはえる多年草。輪生する葉が何段にもなって茎につくので名前がついた。薄紫色の花と、黄色いおしべ(雄蕊)が外に飛び出しているのが特徴である。奥飛騨温泉郷のところどころに見られる。7~8月に開花する。
(平成22年7月4日)
ヒヨクソウ ヤマクワガタ クガイソウ 

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