里山の植物
アカネ科

里山の草地や道端のやや湿ったところにはえる一年草。葉を乾かすとはしか(麻疹)に似た茶色の紋ができることから名前がついたと言われるが確かなことはわからない。とても小さな花を咲かせるので、注意して見ないと見逃してしまう。上宝地区地域全体に見られるが、数は多くない。7~8月に開花する。
(平成22年7月27日)
里山から山地までの薮にはえるつる(蔓)性の多年草。花の形がおきゅう(灸)をすえた様子に似ているので名前がついた。(お灸のことを「やいと」とも言う。)また全体に悪臭がするので、ヘクソカズラという別名もある。上宝地域全体に見られ、数は非常に多い。8~9月に開花する。 
(平成22年7月28日)
里山から山地までの薮にはえるつる(蔓)性の多年草。この根を原料としてあかね(茜)染めが行われていたので名前がついた。茜色の語源ともなっている。とても小さな花なので拡大しないと形や色がわからない。花の色は淡黄色である。上宝地域全体に見られ、数は非常に多い。7~9月に開花する。
(平成25年7月31日)
亜高山の針葉樹林中にはえる多年草。他のヤエムグラと比べると、葉が非常に大きいので名前がついた。葉に3本の筋が入っているので判断に迷うことはない。奥飛騨温泉郷の亜高山地帯にしか見られない。6~7月に開花する。
(平成22年6月22日)
ハシカグサ ヤイトバナ(ヘクソカズラ) アカネ オオバノヨツバムグラ
亜高山のやや湿った林中にはえる多年草。名前の通り、平地では見られない野草である。葉や茎にたくさん毛が生えていることと、葉の先が丸いのでクルマムグラと区別できる。奥飛騨温泉郷や上高地の深山にまれに見られるだけである。7~8月に開花する。
(平成23年8月11日)
山地の林縁にはえる多年草。果実の姿が、布をたたくキヌタ(砧)に似ているから名前がついたと言われる。(砧・・・布をたたいて柔らかくする木でできた道具)大きな四枚の葉が特徴であるが、花は非常に小さい。 上宝地域全体に見られるが、数は少ない。6~8月に開花する。
(平成24年7月24日)
深山のやや湿った林中にはえる多年草。葉が車状に輪生しているので名前がついた。普通その葉は6枚である。アカネ科にしては花が大きいので、肉眼でも観察できる。上宝地域全体に見られ、数も多い。6~7月に開花する。
(平成22年6月3日)
日当たりよい土手などにはえる多年草。名前の通りヨツバムグラよりさらに小さい。草刈りをしても残るくらい、花も草丈も小さい。拡大して見ると白い花が確認できる。上宝地域全体に見られ、数も多い。5~6月に開花する。
(平成22年6月7日)
オククルマムグラ キヌタソウ  クルマムグラ ヒメヨツバムグラ
日当たりのよい湿地にはえる多年草。名前の通り葉が細い。茎が四角に角張っているのがおおきな特徴である。それでヒメヨツバムグラと区別できる。拡大して見ると白い花が確認でき、3裂(たまに4裂)になっていることがわかる。十三墓湿原周辺に多い。6~8月開花する。 
(平成22年7月6日)
道端や田畑に見られる越年草。ムグラ(葎)とは薮に繁茂する草を言い、輪状に葉がついているので名前がついた。切り取るととげ(刺)があるため衣服に着いて、勲章のように見えることから別名がついた(勲章花)。花の色は淡黄色であるが、小さくて目立たない。上宝地域全体に見られ、数も多い。4~6月に開花する。
(平成21年4月26日)
田畑の畦や草むらにはえる多年草。名前の通り葉が4枚である。葉に毛がなく、葉の先端が鋭く尖っているのが特徴である。拡大して見ると白い花が確認できる。上宝地域全体に見られ、数も多い。5~6月に開花する。
(平成22年6月15日)

山地の林中にはえる多年草。葉が車状に並んでいるので名前がついた。クルマムグラとよく似ているが葉が乾いても黒くならないことと、葉の数の違いで区別できる。上宝地域全体に見られ、数も多い。5~7月に開花する。
(平成21年5月21日)
ホソバノヨツバムグラ ヤエムグラ ヨツバムグラ クルマバソウ

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