低山の林中にはえる常緑の多年草。民間薬としてかっけ(脚気)やりにょう(利尿)に効用があるとして名前がつけられた。葉に長い柄があることと、がく(萼)が鋭く尖っているのが特徴である。上宝地区全体に見られるが、数は少ない。6~7月に開花する。
(平成24年6月27日)
深山の林下にはえる常緑の多年草。名前の通り、葉が丸みを帯びており、厚い葉で光沢がある。茎と花がわずかに赤みを帯びているので他のイチヤクソウと区別できる。上宝地区全体に見られるが、数は少ない。6~7月に開花する。
(平成22年7月6日)
標高の比較的高い針葉樹林の中にはえる常緑の多年草。葉に光沢がなくやや小さい。また葉が柔らかく、ノコギリ状の切り込みが入っているので他のイチヤクソウと区別できる。奥飛騨温泉郷にまれに見られるが数は少ない。6~7月に開花する。
(平成23年7月7日)
やや標高の高い林下にはえる常緑の多年草。紅紫色の鮮やかな花なので名前がついた。カラマツ林などのやや湿ったところに群生することがある。奥飛騨温泉郷や蔵柱などで見られ、比較的数は多い。5~6月に開花する。
(平成22年5月31日)
イチヤクソウ マルバノイチヤクソウ コバノイチヤクソウ ベニバナイチヤクソウ
山地のやや乾いた林中にはえる常緑の多年草。梅とよく似た花を下向きに咲かせて、笠のように見えるので名前がついた。正確には草でなく、木である。葉にノコギリ状のとげ(刺)がある。珍しい山野草である。上宝町地内でまれに見られる。6~7月に開花する。
(平成22年6月20日)
薄暗い林の中にはえる多年草。銀白色の白いロウソクのような感じで、それを竜に見立てて名前がついた。葉緑素を全く持たないので、菌類と共生して栄養を得ている。別名をユウレイタケと言って異様な姿を気持ち悪るがる人もいる。上宝地区全体に見られ、数も比較的多い。5~8月に開花する。
(平成22年6月13日)
薄暗い林の中にはえる多年草。ギンリョウソウに似ているので名前がついた。これも葉緑素を全く持たないので、菌類と共生して栄養を得ている。咲くのが秋なのでアキノギンリョウソウとも言われる。上宝町地内でまれに見られる。
(平成20年9月13日)
山地の林縁の斜面に見られる常緑の多年草。果実がナシ(梨)のような味がするので名前がついた。厳密に言うと草ではなく木である。淡紅色の花は美しい。雪解けを待って早春に開花する。現在は高級食材として料亭で出されている。上宝地区全域に見られ、数も比較的多い。3~5月に開花する。
(平成26年4月24日)
ウメガサソウ ギンリョウソウ  ギンリョウソウモドキ イワナシ 
 深山の日当たりのよい乾いたところにはえる多年草。果実が熟すと赤く桃のようなのでアカモモと呼ばれていたのがなま(訛)ってアカモノと呼ばれるようになったと言われる。厳密に言うと草ではなく木である。この地域ではイワナシと比較して「おとこイワナシ」と言っていた。上宝地区全域に見られ、数も多い。5~6月に開花する。
(平成22年6月4日)
     
 アカモノ
     

ツツジ科へ戻る