里山の植物
アブラナ科

日当たりのよい土手や草地にはえる越年草。ナズナ(薺)に似ているが、食用にならないのでこの名がある。黄色の小さな花が咲くのでわかりやすい。アブラナ科の植物は、花びらが4枚で、種の付き方に特徴がある。上宝地区全域に見られが、数は多くない。4~6月に開花する。
(平成22年4月21日)
水田や畑にはえる越年草。漢字があり古代から名前があったものと思われるが、正式の名前の由来はわからない。食用になり、春の七草の一つとなっている。果実が三味線のばち(撥)に似ているのでペンペンペングサとも呼ばれる。雑草として嫌われている。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~6月に開花する。
(平成22年4月25日)
人家近くや荒れ地にはえる一年草(越年草)。果実が小さく軍配の形をしているので名前がついた。北アメリカ原産の外来種であり、近年徐々に増えてきた。上宝町によく見られる。5~7月に開花する。   
(平成21年7月11日)
道端や田の中にはえる越年草。イネの種を水にふやかすころに咲くので名前がつけられた。春の田にすきまなく咲いている。ナズナと似ているが、種ができる果実が違うので区別できる。雑草として嫌われている。上宝地区全域に見られ、数も多い。3~6月に開花する。
(平成21年4月8日)
イヌナズナ ナズナ マメグンバイナズナ タネツケバナ
原野の水湿地や川辺にはえる多年草。タネツケバナと比べると葉が大きいので名前がついた。比較的水のきれいな場所に生育している。上宝地区全域に見られるが、数はそれほど多くない。4~6月に開花する。
(平成22年4月21日)
山地の木陰にはえる一年草(越年草)。ニンジン(人参)の葉に似ているので名前がついたといわれるが、ジャ(蛇)の由来はわからない。アブラナ科のしては花が小さく虫眼鏡がないと形がわからない。上宝町でまれに見られる。4~6月に開花する。
(平成26年5月23日)
山地の谷間の湿地にはえる多年草。中国のコンロンヤマ(崑崙山)の雪に例えて名前がついたと言われるがはっきりしない。常にきれいな水が流れているような場所に生育している。上宝町でまれにみられる。4~5月に開花する。
(平成23年5月4日)
水田や水湿地にはえる多年草。若芽にから(辛)味があるので名前がついた。昔はいたるところにあったようだが、現在、絶滅危惧種に指定されるほど貴重な山野草となっている。この写真は山之村の川のほとりで撮ったものだが他では見たことがない。6~7月に開花する。
(平成25年6月17日)
オオバタネツケバナ ジャニンジン ヒロハコンロンソウ ミズタガラシ
深山の澄んだ渓流にはえる多年草。日本独特の山野草だが、名前の由来はわからない。葉に光沢があって葉脈がはっきりしている。太い地下茎に強いから(辛)味があるので香辛料として、栽培されている。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~5月に開花する。
(平成21年4月13日)
水辺や水中にはえる多年草。ユーラシヤ原産だが外来種なのでオランダ(オランダ)の名があり、辛みがあるので肉料理のツマとして輸入された外来種である。それが野生化したものである。クレソンと呼ばれている。群生してびっしりはえるのが特徴である。上宝地区全域で見られるが、数はそれほど多くない。5~8月に開花する。
(平成22年5月22日)
山野にはえる越年草。茎が長く、すっと旗竿のように伸びているので名前がついた。真っ白い小さな四輪の花をつける。拡大しないと花の形がわからない。上宝地区全域に見られるが、数はそれほど多くない。4~6月に開花する。
(平成21年5月14日)
山地にはえる多年草。白山付近に見られるので名前がついたと思われるが、はっきりしたことはわからない。茎が株状になり、葉にはノコギリのような切れ込みがある。上宝町の道端にたくさん見られる。4~5月に開花する。
(平成22年4月19日)
ワサビ オランダガラシ ヤマハタザオ ハクサンハタザオ
山地にはえる多年草。黄色の花で、茎が旗竿のようにすっと上に伸びているので名前がついた。葉がノコギリのように切れ込んでいるのが特徴である。草地の中で、背丈がときには1メートルを超えることもある。平湯付近に見られる。6~7月に開花する。
(平成22年6月7日)
道端や荒れた草地にはえる多年草。ヤマガラシと区別するために名づけられた。ヨーロッパ原産の外来種。近年急速に増え出したため、要注意外来植物に指定されている。上宝町全域の道端で見られる。4~5月に開花する。
(平成22年4月28日)
原野、田の周辺、道端にはえる多年草。カラシナ(芥子菜)に似ているが食用にならないので名前がついたと考えられるが、確かではない。種の入っている袋(長角果)はすっと真っ直ぐなのでスカシタゴボウと区別できる。生命力旺盛で、一年中咲くので雑草として嫌われている。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~10月に開花する。
(平成22年5月11日)
水田やその周辺にはえる越年草。ゴボウ(牛蒡)のような太い根が特徴だが、名前の由来は不明である。種の入っている袋(長角果)がぼてっとふくらんでいるのでイヌガラシと区別できる。生命力旺盛で、一年中咲くので雑草として嫌われている。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~10月に開花する。
(平成22年5月11日) 
キバナハタザオ
 
ハルザキヤマガラシ  イヌガラシ  スカシタゴボウ 

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