里山の植物
バラ科

やや湿った草原にはえる多年草。野にあるイチゴ(苺)と言うことで名前がついたと思われるが、実際は草ではなく木である。夏には赤い実ができて食べられる。バラ科なのでとげ(刺)があり、触ると痛い。珍しい山野草で、上宝町でまれに見られる程度である。5~6月に開花する。
(平成22年6月4日)
比較的標高の高い草地にはえる多年草。茎にはバラ(薔薇)と同じようなトゲ(刺)があるので名前がついたと思われる。これも厳密にいうと草ではなく木である。夏には赤い実ができて食べられる。平湯や十三墓峠、山之村などに見られ、数も比較的多い。7~8月に開花する。
(平成23年7月4日)
林の下の暗い所にはえるつる(蔓)性の多年草。秋から冬に実が熟すので名前がついた。トゲ(刺)はないが、葉がざらざらしている。赤い実ができ食べられる。上宝地区全域に見られ、数も多い。6~7月に開花する。
(平成22年6月21日)
亜高山の林縁や草地に生える多年草。ヘビイチゴの花は黄色だが、白いので名前がついた。栽培されているイチゴの仲間に近く、食べられる。本には太平洋側にあると書いてあるが、奥飛騨温泉郷でまれに見られる。5~6月に開花する。 
(平成24年5月31日)
クサイチゴ バライチゴ マルバフユイチゴ シロバナノヘビイチゴ
日当たりのよい湿ったところにはえる多年草。へび(蛇)のでそうな所に生えるとか、へび(蛇)のような茎を伸ばすからとかいろいろな説があるが、名前の由来ははっきりしない。葉が黄緑色をしているのが特徴である。実は毒ではないが、おいしくないので食べない。赤いざらざらした実をつける。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~5月に開花する。
(平成22年5月6日)
やや日陰の湿ったところにはえる多年草。薮の中で長い茎を伸ばしているので名前がついた。葉が濃緑色なのでヘビイチゴと区別できる。実は毒ではないが、おいしくないので食べない。赤いつるつるした実をつける。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。4~6月に開花する。
(平成21年5月18日)
湿り気のある草地にはえる多年草。ヘビイチゴに似ているが、実(果実)を作らないので、おす(雄)という名がついた。最大の特徴は葉が5枚あるので、他の植物と区別できる。上宝地区全域に見られ、数も多い。5~6月に開花する。
(平成22年6月4日)
日当たりのよい草地にはえる多年草。茎や花が横に伸びているので、キジ(雉子)がむしろ(莚)にすると例えて名前がついた。葉が羽状に伸びて複葉なのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~5月に開花する。 
(平成22年4月25日)
ヘビイチゴ ヤブヘビイチゴ  オヘビイチゴ キジムシロ
山地の落葉樹林内にはえるつる(蔓)状の多年草。黄金色で梅の花に似ていることから名前がついた。ノコギリ状の葉で、ノコギリ先が鋭く尖っているのが特徴である。奥飛騨温泉郷でまれに見られる。5~6月に開花する。 
(平成22年6月20日)
山地の日陰にはえる多年草。小型のヘビイチゴということで名前がついた。茎が長く伸びることと、ノコギリ状の葉が特徴である。葉の裏側が白いので他のキジムシロ属と区別できる。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。5~6月に開花する。
(平成22年5月25日)
やや乾いた草地や土手にはえる多年草。キジムシロとよく似ているが、葉が3枚なので区別できる。根を焼くと栗のような臭いがあるので名前がついた。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~5月に開花する。
(平成22年4月20日)
山地の草地にはえる多年草。名前の由来ははっきりしない。葉の先端がと(尖)っていて、ノコギリ状の切れ込みがあるのが特徴である。奥飛騨温泉郷でまれに見られる。7~9月に開花する。 (平成21年8月8日)
ツルキンバイ ヒメヘビイチゴ ミツバツチグリ ミツモトソウ
山地の林下にはえる多年草。黄金色で梅の花に似ていることから名前がついた。おしべ(雄蕊)の数が多く、花がしっかり開くのが特徴である。上宝町でまれに見られる。5~6月に開花する。 (平成22年4月24日) 山地の林下や谷川沿いのやや暗い所にはえる多年草。芽出しのころの葉がダイコン(大根)に似ているので名前がついた。花が終わった後に、種を包んでいる袋がS字状に曲がるのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。7~8月に開花する。
(平成23年7月11日)
低地、山地のどこにでもはえている多年草。花の色が金色で、花のつきかたがミスヒキ(水引)に似ているので名前がついた。秋になると「ひっつきむし」となって衣服にくっつく。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。7~9月に開花する。
(平成22年8月5日)
やや日陰の林の下にはえる多年草。キンミズヒキを小型にしたような山野草なので名前がついた。小さな花なのでキンミズヒキのように曲がることなく、直線上に上に伸びているので区別できる。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。7~9月に開花する。
(平成22年8月13日)
コキンバイ ダイコンソウ キンミズヒキ ヒメキンミズヒキ

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