里山の植物


里山の日当たりのよい薮や土手にはえる多年草。茎が馬(駒)をつ(繋)ないでも、切れないほど丈夫なので名前がついた。草のように見えるが、正確には木である。小葉が楕円形なので、区別しやすい。道路ののりめん(法面)に吹き付けられていることもある。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。7~9月に開花する。
(平成21年7月15日)
田畑、野原にはえる越年草。普通、レンゲソウ(蓮華草)と呼ばれている。ゲンゲという名前の由来はわからない。中国原産で、田の緑肥や蜜源として栽培されていたものが野生化したものである。小葉が楕円形なので、区別しやすい。上宝町の一部にしか見られない。4~6月に開花する。
(平成22年5月5日)
やや乾いた草地や荒れ地にはえる多年草。昔、京都にたくさん見られたので名づけられたといわれるが、はっきりしたことはわからない。鮮やかな黄色の花を咲かせるので、区別しやすい。上宝地区全体に見られ、数も多い。5~9月に咲き、花期も長い。 
(平成22年6月3日)
比較的乾いた荒れ地や道端にはえる多年草。花が小さいので名づけられたと考えられる。ヨーロッパ・西アジア原産の外来種である。寒さに弱いためか上宝町の暖かい場所に見られる。4~6月に開花する。
(平成22年5月11日)
コマツナギ ゲンゲ(レンゲソウ) ミヤコグサ コメツブツメクサ
やや乾いた道端などにはえる多年草。外国から陶器などを輸入するときにクッションとしてつ(詰)められていたのが名前の由来である。四百年以上前から日本に自生しているので、外来種だと気づかないでいる。生命力が旺盛なので雑草として嫌われている。上宝地区全体に見られ、数も非常に多い。5~10月に開花し、花期も長い。
(平成22年5月18日)
やや乾いた草地にはえる多年草。名前の由来はシロツメクサと同じである。シロツメクサより大型で柔らかいので牧草として利用されることもある。花の色は薄紅色である。上宝地区全体に見られ、数も非常に多い。5~10月に開花し、花期も長い。
(平成22年5月22日)
ムラサキツメクサのアルビノ化(白化)したものである。大変珍しいのであえて写真を掲載しました。白いのでセッカ(雪花)ツメクサとも飛ばれています。性質はムラサキツメクサと同じ。
(平成25年9月25日)
日当たりのよい道端や野原にはえる越年草。マメのさやが熟すと黒くなるので、カラス(烏)という名がついた。背丈も花も大きめなので、他の植物と区別できる。別名ヤハズエンドウとも呼ばれる。上宝地区全体に見られるが、数は少ない。4~6月に開花する。
(平成21年5月15日)
シロツメクサ ムラサキツメクサ(アカツメクサ)  ムラサキツメクサ(白花) カラスノエンドウ
比較的乾いた野原や道端にはえる越年草。カラスノエンドウを小型にしたような植物なので、スズメ(雀)と名づけられた。花は白っぽい淡紫色で小さいのが特徴で、カラスノエンドウとはっきり区別できる。上宝地区全体に見られるが、数は少ない。4~6月に開花する。
(平成21年5月5日)
日当たりのよい山野にはえる多年草。葉がナンテン(南天)に、花がハギ(萩)に似ているので名前がついた。若芽は「アズキナ」の名で山菜として人気がある。青紫色の花は印象深い。上宝地区全体に見られるが、数はそれほど多くない。5~9月に開花し、花期が長い。
(平成21年5月28日)
やや標高の高い草原、林縁にはえる多年草。花の色がイタチ(鼬)に似ていて、ササゲ(豇豆)のような実をつけるので名前がついたと言われている。この写真は十三墓峠の国府側で撮ったもので、他の所では見たことがない。7~8月に開花する。
(平成21年7月30日)
水田や川の近くの湿ったところにはえる一年草。小葉が細かく切れ込んでいてネム(合歓)の葉に似ているので名前がついた。草丈は長いが、花が非常に小さいのが特徴である。淡い黄色の花を咲かせる。上宝地区全体に見られるが、数はそれほど多くない。8~10月に開花する。
(平成25年9月22日)
スズメノエンドウ ナンテンハギ イタチササゲ クサネム
日当たりのよい草地や道端にはえる多年草。種のさやの形が、盗人が足袋をはいて、つま先だって歩く形に似ているから名前がついたという。秋にはひっつきむしとなって衣服に大量につく。上宝地区全体に見られ、数も非常に多い。7~9月に開花する。
(平成20年7月31日)
 日当たりのよい草地や道端にはえる多年草。葉が丸いので名前がついた。紅紫の花は美しい。秋にはひっつきむしとなって衣服に大量につく。上宝地区全体に見られるが、数は多くない。7~9月に開花する。
(平成21年9月2日)
比較的乾いた山地や原野に見られる多年草。とても小さな茎で小さな花を咲かせるので名前がついた。厳密には草ではなく木である。非常に珍しい山野草である。上宝町にまれに見られる。8~9月に開花する。
(平成25年9月25日)
やや標高の高い林の下のやや湿ったところにはえる多年草。薮の中でひっそりと花が咲いているので名づけられたと思われる。とても小さい花なので写真を撮るのに苦労する。平湯や十三墓峠付近に見られる。数は少ない。7~8月開花する。
(平成22年7月27日)
ヌスビトハギ マルバノヌスビトハギ ヒメノハギ ヤブハギ
日当たりのよい山地にはえる多年草。漢字があるくらいなので古くから呼ばれていたと思われる。厳密には草ではなく木である。秋の七草の一つとして古代から親しまれてきた。上宝地区全体に見られ、数も非常に多い。7~9月に開花する。
(平成20年8月4日)
日当たりのよい山地に見られる多年草。小低木でニシキハギの仲間と言われている。名前が文字通り白いハギ(萩)からきたものと考えられる。その姿がいいので庭木などで栽培されている。
(平成21年9月15日)
日当たりのよい乾いた山地にはえる多年草。この茎をめどぎ(筮)と言って占いに使ったので名前がついたと言われている。3枚の葉がよく茂り、その間から花が顔を出している。花びらはクリーム色で、中央に紅紫の模様が入っているのが特徴で、区別に迷うことはない。上宝地区全体に見られるが、数は多くない。7~9月に開花する。
(平成24年9月9日)
日当たりのよい乾いたところにはえる一年草。葉を切り取ると、やはず(矢筈)のような形になるので名前がついた。 ※矢筈・・・矢の先端の弦を受ける所※
とても小さな植物だが、真夏の灼熱の太陽が当たっても枯れることはない。上宝地区全体に見られ、数も多い。8~9月に開花する。
(平成22年8月23日)
 ヤマハギ
 シラハギ(シロヤマハギ) メドハギ  ヤハズソウ 
川岸の草地などにはえるつる(蔓)性の一年草。茎の長さが1~3mに達する。小豆の原種ではないかと言われている。8~10月に開花する。
(22年8月15日)
道端や山地の薮に見られるつる(蔓)性の多年草。漢字があるくらいなので古くから呼ばれていたと思われる。根(根茎)が太く、古代からデンプンが重要な食料として利用されてきた。(葛きり、葛餅)生命力旺盛で雑草として嫌われているが、花は美しく、秋の七草と一つとなっている。上宝地区全体に見られ、数も多い。8~9月に開花する。
(平成21年8月10日)
人里近くの草地にはえるつる(蔓)性の一年草。薮の中に生育する豆ということで名前がついた。淡い紫色の花を下向きにつけることと、茎から直接花が出ているように見えるのが特徴である。上宝地区全体に見られ、数も比較的多い。8~10月に開花する。 
(平成20年9月12日)
 
 ヤブツルアズキ
クズ  ヤブマメ   

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