ユキノシタ科
沢沿いの水湿地にはえる多年草。つる(蔓)状に長く伸びるので名前がついた。常にきれいな水が流れている所に生育し、ネコノメソウの仲間では一番小型の花を咲かせる。上宝地区全域に見られが、数はそれほど多くない。4~5月に開花する。 
(平成25年4月29日)
山の谷間など湿ったところにはえる多年草。熟した実が昼間の猫の目に似ているので名前がついた。花びらがないので目立たないが、よくみるとなかなか味のある山野草である。葉が対生しているのでヤマネコノメソウと区別できる。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~5月に開花する。
(平成25年4月25日)
沢沿いの水湿地に生える多年草。白いがく(萼)と赤いおしべがあり、ネコノメソウの仲間では一番きれいなので名前がついた。常に水が流れている所に生育している。太平洋側に多いと言われているが、上宝町地内のところどころに見られる。数は多くない。4~5月に開花する。
(平成22年4月14日)
沢沿いのやや暗い湿地にはえる多年草。名前の通り日本海側に見られるネコノメソウである。葉が黄色の部分が多いし、おしべの先端が暗紅紫色なので区別しやすい。上宝地区全域に見られが、数はそれほど多くない。4~5月に開花する。 
(平成24年5月12日)
ツルネコノメソウ ネコノメソウ ハナネコノメ ホクリクネコノメ 
林床や林縁などやや湿ったところにはえる多年草。名前の通り、山のやや乾いた所にも生育している。ネコノメソウの仲間では最も数が多い。葉が互生しているのでネコノメソウと区別できる。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。3~4月に開花する。 
(平成22年3月15日)
亜高山の樹林下の湿ったところにはえる多年草。長野県ではぜんそく(喘息)のことをズダということから喘息に効用がある薬ということで名前がついたらしい。白い花が下向きにつくのが特徴である。奥飛騨温泉郷の平湯、新穂高周辺にたくさん見られる。6~7月に開花する。
(平成22年6月7日)
山地の渓流沿いの湿った林床にはえる多年草。果実が夜鳴きそば屋が吹くチャルメル(哨吶)に似ているので名前がついた。花はとても小さく虫眼鏡がないと形がわからないが、デザイン的にとてもおもしろいのが特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~6月に開花する。
(平成25年4月25日)
おもに谷沿いの林床にはえる多年草。葉の形が鯉のぼりにつける矢車に似ているので名前がついた。山野草にしては大型で、しばしば群生している。よく見ると白い花だが、かすかにピンクがかっている。上宝地区全域に見られ、数も多い。6~8月に開花する。
(平成23年6月14日)
ヤマネコノメソウ ズダヤクシュ コチャルメルソウ   ヤグルマソウ
やや明るい林床や林縁にはえる多年草。トリアシショウマとよく似ているが、茎が赤いので区別できる。上宝町でまれに見られる。6~8月に開花する。
(平成22年6月18日)
明るい林床、林縁、および山麓の草原にはえる多年草。チダケ(乳茸)というキノコを茎にさして運んだと言われ、それが名前の由来だと思われる。すっと伸びた茎とピンクの花が特徴である。上宝地区全域に見られ、数も多い。6~8月に開花する。
(平成23年7月23日)
やや高地の林床や草原にはえる多年草。芽出しの様子が鳥の脚に似ているので名前がついた。ショウマ(升麻)は漢方薬からきたもので、根が薬として使われていた。真白い花なので、チダケサシと区別できる。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。6~8月に開花する。
(平成21年6月17日)
常に水が流れているような岩場にはえる多年草。花のつきかたが「大」という字に似ているので名前がついた。おしべの先端が赤色でとてもきれいな山野草である。これを改良したものが園芸店で売られている。上宝町でまれに見られる。8~10月に開花し、花期は長い。
(平成24年10月11日)
アカショウマ  チダケサシ   トリアシショウマ ダイモンジソウ 
やや暗い湿った土手などにはえる多年草。ユキノシタとよく似ているが開花時期がやや早いのでハルのいう名前がついたと思われる。葉の形とめしべの色でユキノシタと区別できる。4~5月に開花し、花期は長い
(平成22年5月4日)
やや暗い湿った岩などにはえる多年草。花びらが白く、雪が下に落ちている姿に似ているという説と、白い舌のようだからという説があるがはっきりしない。花を拡大して見るとその造形美に心を奪われる名花である。上宝地区全域に見られ、数も多い。5~6月に開花し、花期は長い。
(平成21年5月28日) 
ハルユキノシタ  ユキノシタ  

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