里山の山野草
イネ科

乾いた日当たりのよい草地に群生する多年草。名前の由来はわからないが漢字があるので古代からその名があったと思われる。葉がざらつき、手足を切ることがある。カヤ(萱)として屋根ふきの材料とされてきた。おばな(尾花)と呼ばれ、秋の七草の一つである。上宝地区全域に見られる。8~10月に開花する。花期は長い。
(平成22年8月15日)
日当たりの良いところ、特に川原などに群生する多年草。名前の由来はわからないが漢字があるので古代からその名があったと思われる。生命力旺盛で、草刈りしてもすぐ新しい芽が出てくる。方言で「チノコ」と呼んで、雑草として嫌われている。この若い穂は甘いので、昔は子どもがなめたという記録がある。6~8月ころ開花する。  
(平成22年6月8日)
主に水田にはえる一年草。ヒエ(稗)の仲間だが、食用にならないということで、役に立たない代表としてイヌという名がついた。方言では「タベ」と呼んで雑草として嫌われている。葉がイネとほとんど同じで穂が出るまで区別がつかない。上宝地区全域に見られれ、数も多い。8~9月ころ開花し、イネより早いのでよく目立つ。(平成21年9月5日) 平地や林内にふつうにはえる1年草。葉が笹の葉に似ていて、葉の縁が縮んでいるので名前がついた。拡大して見ると穂の形に特徴があることがわかる。上宝地区全域に見られ、数も多い。8~10月に開花する。
(平成21年8月23日)
ススキ チガヤ タイヌビエ チヂミササ
株をつくる高さ40~90㎝の多年草。名前の由来はわからない。8~10月に開花する。
(平成22年8月17日)
日当たりのよい畑地や荒れ地にはえる1年草。オヒシバと比べると花が小型であることと、日当たりのよいところはえているので名前がついた。根をしっかり張り、よく増えるので雑草として嫌われている。上宝全域に見られ、数も非常に多い。7~10月に開花する。
(平成21年8月8日)
高さ40~100㎝のやや茎の太い一年草。キビ(黍)の仲間で、大きいので名前がついたと思われる。北アメリカ原産の外来種。9~10月に開花する。
(平成25年9月6日)
山野にふつうに見られる1年草。あまり群生せず、目立たない。弱々しく、キビ(黍)に似た穂をつけるので名前がついた。5~9月に開花する。
(平成22年5月31日)
スズメノヒエ
メヒシバ  オオクサキビ  ヌカキビ 
薮の中などにひっそりとはえている1年草。アワ(粟)に似ているが、食用にならないので名前がついた。 拡大して見ると、結構清楚できれいな花を咲かせている。比較的暖地に多く、吉野で一番標高の低い所に見られた。貴重な写真の一つである。7~9月に開花する。
(平成25年7月31日)
やや湿った山地にはえる1年草。エノコログサよりすこし大型で、穂が垂れ下がるのが特徴である。エノコログサより花季が遅いので、名前がついた。上宝地区全体に見られ、数も多い。8~10月に開花する。
(平成21年8月7日)
日当たりのよい畑地や荒れ地にはえる1年草。子犬のことをく(狗)といい、穂が子犬のしっぽ(尻尾)に似ているので名前がついた。ネコジャラシという別名がある。ときには写真のように紫がかったものもある。この草は全世界に分布しているといわれ、上宝地区全域に見られる。数も非常に多い。7~10月に開花する。
(平成25年9月6日)
草地や道端にはえる1年草。エノコログサより少し小さい。穂が金色をしているので名前がついた。群生していて金色に輝く姿は美しい。上宝地区全域に見られ、数も多い。7~10月に開花する。
(平成21年8月10日)
 イヌアワ
 アキノエノコログサ エノコログサ  キンエノコロ 
道端や草地にはえる多年草。穂がブラシのような形をしているので見分けやすい。地面にしっかり根を張っているので力まかせに引っ張ってもなかなか抜けないので名前がついた。若い穂は白っぽいがだんだん黒くなる。上宝地区全域に見られる。8~9月に開花し、数も多い。花期は長い。
(平成22年8月29日)
日当たりがよく、やや乾いた草地にはえる多年草。名前の由来はわからないが漢字があるので古代からその名があったと思われる。栽培されゴルフ場のラフなどに植えられているが、グリーンなどには向かない。上宝地区全域に見られ、数も多い。5~6月に開花し、花期は長い。
(平成22年5月1日)
道端や堤防などの明るいところはえる1年草。メヒシバに対して力強いので名前がついた。株立ちするが群生することはない。世界中に分布していると言われている。上宝地区全域に見られる。数も多い、8~9月ころ開花し、花期は長い。
(平成21年8月23日)
道端や堤防などの明るいところにはえる多年草。群生していることが多い。細い茎でいつも風で揺れているもで名前がついたと思われる。上宝地区全域に見られ、数も多い。8~9月ころ開花し、花期は長い。
(平成22年7月27日)
チカラシバ シバ
 
オヒシバ  カゼグサ 
湿地に群生してはえている多年草。アシというのがもともとの名前であったが、「悪し」に通じるので反対の「良し」に変えて名前がついた。十三墓湿原に多く見られる。8~9月に開花し、花期は長い。
(平成21年9月1日)
山地の林内にはえる小さな多年草。やや乾いた土手などに多く見られる。穂の外観が米粒に見ているので名前がついた。上宝地区全域に見られ、数も多い。4~6月に開花し、花期は長い。
(平成22年4月29日)
日当たりのよい平地、畑地、人家の周辺などに生える1年草。(秋に芽生えて冬越しする場合は越年草という)。名前の由来は不明。春の田植え前の田や学校のグラウンドなどにも生育し、雑草として嫌われている。株立ちするのが特徴。全世界に分布しているといわれ、上宝地区全域に見られる。3~11月(冬以外)に次から次へと開花する
(平成21年4月6日)
牧草として移入されたものが野生化したものである。外来種である長葉草と書くが特に葉が長いわけではない。5~7月開花する。
(平成22年5月18日)
ヨシ
 
コメガヤ   スズメノカタビラ ナガハグサ 
砂地の草原に生える多年草。この草には香りがあるのでなまえがついた。英語ではSweet grassと言うそうである。群生することはない。上宝地区全域で見られるが、数は少ない。4~6月に開花する。花期は長い。
(平成22年5月5日)
根茎のほとんどない短命な多年草。(春にしか見られない)。アメリカでは牧草として栽培されていた。4~5月に開花する。
(平成22年4月17日)
日当たりのよい草地に生える多年草。山に生育し、アワ(粟)に似ているからということで名前がついた。実際は食用にはならない。上宝地区全域で見られるが、数は少ない。7~9月に開花する。花期は長い。
(平成25年8月6日)
田の中や畦などやや湿ったとことに生える1年草。(秋に芽生えて冬越しする場合は越年草という)。細長い穂を鉄砲に例えて名前がついた。穂を抜き取ると草笛になるので、子どもがよく遊んだ。春、田植え前の田にびっしり生えていることが多い。上宝地区全域に見られ、数も非常に多い。4~6月に開花する。
(平成22年5月11日)
コウボウ
 
ハルガヤ  ヤマアワ   スズメノテッポウ