里山の植物
クサスギカズラ科

日当たりのよい田のぼたや草地の斜面にはえる多年草。穂がつる(蔓)のようにつきだしているので名前がついたと思われる。とても小さな花だが、拡大して見ると、清楚で美しい。上宝地区の全域でどこにでも見られ、数も多いが、小さな植物なので気がつかない人が多い。8~9月に開花する。
(平成22年8月16日)
山地や高原の草地にはえる多年草。この写真は家の庭で撮ったもの。自生地は確認していない。4~6月に開花する。
(平成21年5月11日)
日当たりの良い湿ったところにはえる多年草。他のギボウシと比べると葉が細いので名前がついた。ウルイとい名で若芽が山菜として食べられていた。上宝町の田の水路近くに生えていることもあるが、十三墓湿原の付近にたくさん自生している。6~8月に開花する。
(平成21年7月4日)
さまざまな環境の中にはえる多年草。塔のように上に伸びているので名前がついたと思われる。葉が大きいのでオオバギボウシという別名がある。庭の池の付近に植えられていることが多い。これもウルイとい名で若芽が山菜として食べられていた。上宝地区全域に見られ、数も多い。6~8月に開花する。
(平成21年6月21日)
ツルボ  スズラン  コバギボウシ トウギボウシ
林下にはえる多年草。名前の由来はわからないが。ヤブランの小型化したものである。上宝町にまれに見られる。6~8月に開花する。
(平成22年8月10日)
山地や亜高山の林下にはえる多年草。花が20個ほどつき、その姿が鶴が舞っているようなので名前がついた。葉がヤマイモの葉に似ているのが特徴。群生していて数も比較的多い。秋には赤い実をつける。平湯や鍋平などで見られる。5~6月開花する。
(平成22年5月29日)
やや標高の高い山地の林下にはえる多年草。20~30個の花が集まっている。花びらが雪のように白く、葉が笹の葉に似いているので名前がついた。奥飛騨温泉郷でたくさん見られる。5~7月に開花する。
(平成21年5月31日)
山野の比較的乾いた土手などにはえている多年草。根茎がヤマイモ科のオニドコロに似て、甘くて食べられるので名前がついた。ナルコユリとよく似ているが茎が角張ってごつごつしているので区別できる。アマドコロ属の中では開花時期が早く、5月~6月ころ咲く。
(平成21年5月14日)
ヒメヤブラン
 
マイヅルソウ  ユキザサ  アマドコロ 
山地の林下に生えている多年草。ナルコユリを大型にしたもので、葉の長さが30センチ、茎の長さが1メートルになることもあり、花も大きい。アマドコロ属の仲間はその根茎を乾燥させたものが、漢方薬の強精剤として利用されていた。上宝町でまれに見られる。6~7月開花する
(平成22年6月19日 吉野)
山地の林下にはえている多年草。昔「けものやスズメおどし」として使われていいたナルコ(鳴子)に見立てて名前がついた。アマドコロとよく似ているが、茎が丸くすべすべしていることと、開花時期が遅いことで区別できる。上宝地区全体に見られ、数も比較的多い。6~7月に開花する。
(平成21年6月17日)
日当たりのよい草地に生えている多年草。アマドコロの漢名をイズイ(萎蕤)という。小さなアマドコロということから名前がついた。背丈が10㎝ほどでとても小さいので見逃すことがある。群生していることがある。上宝町でまれに見られる。5~6月開花する。
(平成28年5月14日)
山地の林下に生えている多年草。深山に見られる小型のナルコユリで、花の付き方が他のナルコユリと違うし、花の先端が大きく開かないことで区別できる。明るい杉林の中で群生していることもある。低地から亜高山まで広く分布している。5~6月開花する。
(平成21年5月29日)
 オオナルコユリ
ナルコユリ  ヒメイズイ  ミヤマナルコユリ 

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