ヒガンバナ科

山地にはえる多年草。名前の由来はわからない。ネギの仲間なので葉がネギとよく似ているが、非常に細い。私の子どものころは、ひな祭り(この地方は4月3日)にアサツキをひな壇に飾る習慣があった。現在では食用として栽培され販売されている。上宝地域全域に見られるが、数は多くない。花は5~7月に咲き、花期は長い。
(平成22年6月3日)
深山の林下にはえる多年草この写真は、新穂高・鍋平の園地で撮ったものである。おそらく自生の野草ではなく植えられたものと思う。6~7月に開花する。
(平成22年6月10日)
山地にはえる多年草。名前の由来はわからない。食材として栽培されたものが野生化したのか、もともと日本にあったのかがはっきりしていないが、現在では山野で見られる。独特の臭気があり、見分けやすい。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。8~9月に開花する。花期は長い。
(平成21年8月25日)
原野や道ばたにふつうにある多年草。ネギ属の食用にするものを古代からヒル(蒜)と呼んでいた。これも食材として栽培されたものが野生化したのか、もともと日本にあったのかがはっきりしていない。私の子どものころ、春の摘み草として食用にしていた。(たしかヒュールイと呼んでいた)小さいが透明感のある花を咲かせる。6~7月に開花する。花期は長い。 
(平成23年6月4日 吉野)
アサツキ ギョウジャニンニク ニラ ノビル
山地の林下や人里の草地に生える多年草。キツネノカミソリより大型で、花びらも大きく、おしべが長く飛び出していることで区別する。蔵柱高原にまれに見られる。7~8月に開花する。
(平成21年8月3日)
 
 山野に生える多年草。土手でも水辺でも選ばず生息しているが、近年数を減らしている。花が枯れた後、細い葉が出ることから剃刀と見立て、花の色がキツネ色なのでこの名前がついた。上宝地区ではこの花のことを「カラスの尻(ケツ)ぬぐい」と呼んでいたが、意味は不明である。主に上宝町に見られ、7~8月に開花する。
(平成21年8月16日) 
 山地の土手や人家の近くに生える多年草。ヒガンバナと同じで、中国から持ち込まれたという説が有力である。夏に咲く水仙に似た花ということで名前がついた。蔵柱の古老は、この花を「母知らず」と呼んでいた。葉のないところから、いきなり花が咲くので、葉を母と見立てての名前だと思う。庭にも植えられている。上宝地区全域に見られ、8~9月ころ開花する。
(平成21年8月11日)
日当たりのよい田の畦や土手に生える多年草。もともと日本に自生していたのではなく、中国から持ち込まれたという説が有力である。マンジュシャゲ(曼珠沙華)という別名もある。秋の彼岸のころに咲くので名前がついた。花の時期には葉がなく、花が終わってから葉が出て冬越しするのがヒガンバナ科の特徴である。上宝地区全域に見られる。9~10月に開花する。
(平成21年9月14日)
オオキツネノカミソリ  キツネノカミソリ  ナツズイセン  ヒガンバナ
 

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