里山の山野草


やや湿った土手などにはえる多年草。花を雅楽に登場する怪物ショウジョウ(猩々)の赤毛に見立て、葉がハカマ(袴)のようだということで名前がついた。花の色は紫がかったものから紅色まで変化が多い。上宝地区の全域に見られ、数も非常に多い。4~5月に開花する。 
(平成21年4月8日)
亜高山にはえる多年草。写真は新穂高・鍋平の園地で撮ったもの。植えられたものと思われる。6~8月に開花する。
(平成21年6月7日)
山地(亜高山)の林の下にはえる多年草。果実が羽根突きの羽に似ているのと、葉が車状についているので名前がついた。基本は葉が8枚、がくが4枚、おしべが8個、めしべが4個となっていて造形的に魅力のある花であるが、花びらは退化してない。平湯、鍋平などに広く分布している。5~7月に開花する。
(平成21年5月26日)
山地の林の下にはえる多年草。花の終わったあとの果実が羽根突きの羽に似ているので名前がついたようだ。基本は葉が4枚、がくが4枚、おしべ8個、めしべ4個と造形的に魅力のある花であるが、花びらは退化してない。蔵柱、平湯、鍋平など少し標高の高いところに生育している。5~7月に開花する。
(平成23年6月14日)
ショウジョウバカマ キヌガサソウ クルマバツクバネソウ ツクバネソウ
山地のやや湿った林内にはえる多年草。かつて根や茎を漢方薬として使っていたので名前がついたと思われる。葉も花びらも3枚とシンプルな構造をしている。在家、平湯、鍋平などに自生している。早春のまだ他の植物がないころに咲くので見つけやすい。この写真は在家山で撮ったものである。
5~6月に開花する。
(平成22年5月8日)
深山から亜高山の林の中にはえる多年草。エンレイソウの白花なので名前がついた。ミヤマエンレイソウとも呼ばれる。エンレイソウと同じ構造をしているが、がくがめだつのでわかりやすい。蔵柱、在家、平湯などに自生地がある。5~6月に開花する。
(平成22年5月22日)
シロバナエンレイソウと同じ環境ではえている多年草。花びらが淡い紫色を帯びているで名前がついた。シロバナエンレイソウの変種と言われている。上高地一帯ではたくさん見られるが、上宝地区では珍しい。この写真は平湯のキャンプ場内で撮ったものである。5~6月に開花する。
(平成25年5月27日)
山地のやや湿った草原にはえる多年草。茎と根にシュロ(棕櫚)のような繊維があるので名前がついた。花びらが暗紫色でめしべが黄色なので見分けやすい。十三墓湿原付近に見られるが、数は少ない。6~8月に開花する。花期は比較的長い。
(平成25年8月6日 蔵柱)
エンレイソウ  シロバナエンレイソウ   ムラサキエンレイソウ シュロソウ
 

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