蔵柱高原の山野草

水田や浅い池などにはえる多年草。オモダカより花が小さく、葉がへら(篦)のように細いので名前がついた。花も小さい。十三墓峠周辺にまれに見られる。7~9月に開花する。
(平成25年8月6日)

山地のやや湿った草原にはえる多年草。茎と根にシュロ(棕櫚)のような繊維があるので名前がついた。花びらが暗紫色でめしべが黄色なので見分けやすい。十三墓峠付近に見られるが、数は少ない。6~8月に開花する。花期は比較的長い。
(平成25年8月6日)
山地にはえる多年草。イネ科の花の突起をノギ(芒)といい、突起のあるラン(蘭)に似た花を咲かせるので名前がついた。葉の形や名前からランの仲間と誤解されるが、ユリの仲間である。次から次へと花序を出すので花期は長い。上宝地域全体に見られるが、数は多くない。6~8月開花する。
(平成21年7月16日)
山地の草原にはえる多年草。オニユリよりやや小さな花を咲かせる。「むかご」がないのでオニユリと簡単に区別することができる。これは純粋に日本の野生植物であり、群生していることもある。根(正しくは根茎)が小さいので食用には向かない。蔵柱高原や一重ヶ根付近で見られる。7~8月に開花する。
(平成21年7月30日)
ヘラオモダカ(オモダカ科)  シュロソウ(シュロソウ科)  ノギラン(キンコウカ科) コオニユリ(ユリ科)
山地の湿った草地や湿原に生える多年草。カキツバタとよく似ているが、花が少し小さく、花びらの紋が黄色なので区別できる。純粋な野生の山野草。園芸種のハナショウブはノハナショウブを改良したものである。十三墓峠一帯に見られる。6~7月に開花する。
(平成22年7月6日)
湿り気のある草地にはえる多年草。花がトモエ(巴)状にねじれてるので名前がついた。背丈が大きく、花びらも大型で、一部透明になっている(明点)のが特徴である。十三墓峠周辺でまれに見られる。7~8月に開花する。 
(平成22年8月10日)
山地の湿地にはえる多年草。純白で切れ込んだ花びらを老人のシラヒゲ(白鬚)に見立てて名前がついた。特徴のある山野草なので迷うことはない。蔵柱高原で見られる。8~10月に開花する。
(平成21年8月16日)
山地の草原や高原の道端にはえている多年草。名前の由来はわからない。ゲンノショウコと比べると背丈が高く花も大きく、完全に開いているのが特徴である。十三墓峠の上宝側の道端に群生している。7~9月に開花する。
(平成20年8月5日)
ノハナショウブ(アヤメ科) トモエソウ(オトギリソウ科) シラヒゲソウ(ニシキギ科) タチフウロ(フウロソウ科)
 山中の湿地にはえる多年草。地中海沿岸にレダマ(Retama)というマメ科の木があり、それに似てるので名前がついたと言われている。独特のやわらかい黄色の花が印象的で、愛好者も多い。十三墓峠周辺ににたくさん見られる。6~8月に開花する。
(平成23年7月14日)
湿地にはえる多年草。文字通り沼のようなところに生育している。花序がほほ直線上に上に伸びているのが特徴である。基本的には白い花が咲くが、まれに赤みがかったのも見られることがある。十三墓峠周辺にたくさん見られる。7~8月に開花する。
(平成21年8月16日)
山間の湿地にはえる多年草。地下茎が白いシロネ(白根)という植物があり、それの小さいものなので名前がついた。葉にさわると痛いほどのとげ(刺)があるのが特徴である。十三墓峠周辺にたくさん見られる。7~9月に開花する。


(平成22年8月1日)
深山の林縁や草地にはえる一年草。名前の通り深山に生育するママコナである。葉がやや丸いこと、茎の先端にとげ(刺)がないこと、花に黄色の紋があることでママコナと区別できる。蔵柱高原でたくさん見られるが、他では見たことがない。8~9月開花する。
(平成22年8月23日)
クサレダマ(サクラソウ科) ヌマトラノオ(サクラソウ科) ヒメシロネ(シソ科) ミヤマママコナ(ハマウツボ科)
日当たりのよい山間の湿地にはえる多年草。小さな車状の花がつくので名前がついたと思われる。湿地に群生していることが多く、花がたくさんつくのが特徴である。十三墓峠周辺でまれに見られる程度である。5~6月に開花する。
(平成23年5月24日)
やや標高の高い湿った草地にはえる多年草。根茎の香りがカタラコウ(宝香)に似ているから名前がついたと言われるがはっきりしない。大きな葉で背丈も高いが、花びらが1~4枚とすっきりしないのが特徴である。十三墓峠周辺でまれにみられる程度である。6~8月に開花する。
(平成21年8月2日)
山地の木陰にはえる多年草。ハグマ(白熊)とはヤクという動物の毛のことを言う。葉がもみじ(紅葉)の葉に似ていて、花の姿がハグマ(白熊)のようなので名前がついた。花が3個つくのだが、深く切れ込んでいるので糸状に見える。蔵柱高原でまれに見られる。8~9月開花する。
(平成21年9月1日)
山地の乾いた草地にはえる多年草。葉が車状に広がっているハグマ(白熊)ということで名前がついた。オクモミジハグマは花が3個だが、クルマバハグマは3~5個つく。やはり切れ込んでいるので糸状に見える。蔵柱高原でまれに見られる。8~9月開花する。
(平成22年8月29日)
サワオグルマ(キク科)  メタカラコウ(キク科) オクモミジハグマ(キク科)  クルマバハグマ(キク科) 
山地の湿った草原にはえる多年草。名前の由来はわからない。アザミの花に似ているが、正しくはアザミ属ではない。背丈が1mを超えることもある。アザミとの最大の違いは、全くトゲ(刺)がないことである。
十三墓峠周辺でまれに見られる。8~9月に開花する。
(平成21年9月1日)
山地のやや乾いた草原にはえる多年草。ボクチとは火口のことで、花の姿が火山の火口に似ているとして名前がついたと思われる。暗紫色の大きな花は独特のものである。上宝地区全域に見られるが、数は多くない。8~10月に開花する。
(平成21年9月23日)
日当たりのよいやや湿った草地にはえる多年草。名前の由来はわからない。花はアザミに似ているが。全くトゲ(刺)がない。十三墓峠周辺に見られる。8~10月に開花する。
(平成25年9月25日)

やや乾いた山地の土手や草原にはえる多年草。オケラ(朮)いう漢字があるが、名前の由来はわからない。古代から、山菜やとそ(屠蘇)の食材として利用されてきた。独特の白い小花と葉のノコギリ状のトゲ(刺)が印象的である。上宝町でまれに見られる。8~9月に開花する。
(平成24年8月29日)
ミヤコアザミ(キク科)  オヤマボクチ(キク科)  タムラソウ(キク科) オケラ(キク科) 

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