新穂高地区の山野草
簡単な解説
亜高山にはえる多年草。和名は衣笠草で傘状に広がる葉を衣笠に例えて名前がついたと言われる。新穂高の園地に見られるが、植栽されたものではないかと思う。
(平成21年6月7日)
山地の林の下にはえる多年草。花の終わったあとの果実が羽根突きの羽に似ているので名前がついたようだ。花びらは退化してない。蔵柱、平湯、鍋平など少し標高の高いところに生育している。5~7月に開花する。
(平成23年6月14日)
亜高山にはえる多年草。葉が竹の模様に似ているので名前がついたと思われる。ランという名前だがユリ科の植物である。とても小さな植物だが、秋になると赤い実をつける。6月ごろ開花する。
(平成21年6月7日 )
深山の林下はえる多年草。葉が竹の模様に似ていて葉が大きいので名前がついたと思われる。ランという名前だがユリ科の植物である。秋になると赤い実をつける。5~7月開花する。
(平成25年5月31日 )
キヌガサソウ(シュロソウ科)  ツクバネソウ(シュロソウ科)  タケシマラン(ユリ科) オオバタケシマラン(ユリ科
山地の林下に生えている多年草。深山に見られる小型のナルコユリで、花の付き方が他のナルコユリと違うし、花の先端が大きく開かないことで区別できる。明るい杉林の中で群生していることもある。低地から亜高山まで広く分布している。5~6月開花する。
(平成21年5月29日)
やや標高の高い山地の林下にはえる多年草。20~30個の花が集まっている。花びらが雪のように白く、葉が笹の葉に似いているので名前がついた。奥飛騨温泉郷でたくさん見られる。5~7月に開花する。
(平成21年5月31日)
やや湿った雑木林の下にはえる多年草。白いのを銀とし、葉が笹の葉に似ているので名前がついた。花がなかなか全開しない。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。5~6月開花する。
(平成22年5月31日)
標高の高いやや乾いた所にはえる多年草。カワラナデシコの高山型と言われる。写真は花の終わりかけである。7~9月に開花する。数は非常に少ない。
(平成22年10月3日)
ミヤマナルコユリ(クサスギカズラ科) ユキザサ(クサスギカズラ科) ササバギンラン(ラン科) タカネナデシコ(ナデシコ科)
高山に見られるビランジの仲間。南アルプスに見られるとあるが、なぜが新穂高の道端で咲いていた。
(平成20年9月15日)
草原や林縁、明るい林の下などにはえる多年草。ショウマ(升麻)というのは漢方でサラシナショウマの根茎のことで、若い芽をさらして食べたので名前がついた。大きいものは背丈を超えることもあり、群生していることもある。上宝地区全域に見られ、数も多い。8~10月に開花する。
(平成24年9月9日)
高山や亜高山の草地にはえる多年草。名前は漢字の通りである。鮮やかな青紫色なのでよく目立つ美しい花である。園芸種のオダマキはこれを改良したものと言われている。この写真は鍋平で撮ったものだが、自生しているのか、植栽なのか判断できなかった。5~8月に開花する。
(平成21年6月7日)
落葉樹林の林下にはえる多年草。葉がボタン(牡丹)の葉に似ているので名前がついた。黄色の花びらのように見えるのはガク(萼)である。花後に青色の実をつける。よく見ると独特の花の咲き方でおもしろい。上宝地区全体にあるが、数は非常に少ない。4~6月に開花する。
(平成23年5月16日)
タカネビランジ(ナデシコ科) サラシナショウマ(キンポウゲ科) ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)  ルイヨウボタン(メギ科)
おもに谷沿いの林床にはえる多年草。葉の形が鯉のぼりにつける矢車に似ているので名前がついた。山野草にしては大型で、しばしば群生している。よく見ると白い花だが、かすかにピンクがかっている。上宝地区全域に見られ、数も多い。6~8月に開花する。
(平成23年6月14日
亜高山の針葉樹林の下にはえる多年草。ミヤマカタバミを小さくしたような姿から名前がついた。場所によっては淡いピンクの花が咲いていることもある。平湯や新穂高には普通に見られる。4~6月の早春に開花する。
(平成21年6月7日)
やや標高の高い湿り気のある半日陰にはえる多年草。文字通り黄色のツリフネソウである。葉や茎が弱々しい感じがする。上宝地区全域に見られ、数も多い。7~9月に開花する。
(平成24年7月30日)
山地の岩場や高山の草地にはえる多年草。イワカガミの大型種である。この写真は新穂高で撮ったものだが、自生しているのか、植栽なのか判断できなかった。5~7月に開花する。
(平成22年5月30日)
ヤグルマソウ(ユキノシタ科) コミヤマカタバミ(カタバミ科) キツリフネ(ツリフネソウ科) オオイワカガミ(イワウメ科) 
やや標高の高い林下にはえる常緑の多年草。紅紫色の鮮やかな花なので名前がついた。カラマツ林などのやや湿ったところに群生することがある。奥飛騨温泉郷や蔵柱などで見られ、比較的数は多い。5~6月に開花する。
(平成22年5月31日)
山地の林縁の斜面に見られる常緑の多年草。果実がナシ(梨)のような味がするので名前がついた。厳密に言うと草ではなく木である。淡紅色の花は美しい。雪解けを待って早春に開花する。果実は高級食材として料亭で出されている。上宝地区全域に見られ、数も比較的多い。4~5月に開花する。
(平成26年4月24日)
亜高山の針葉樹林中にはえる多年草。他のヤエムグラと比べると、葉が非常に大きいので名前がついた。葉に3本の筋が入っているので判断に迷うことはない。奥飛騨温泉郷の亜高山地帯にしか見られない。6~7月に開花する。
(平成22年6月22日)
深山の沢沿いのやや湿ったところにはえる多年草。葉の形が亀の甲に似ているので名前がついた。一つの茎から花茎が2本でるのが特徴である。奥飛騨温泉郷の亜高山帯によく見られる。5~6月に開花する。
 (平成25年6月1日)
ベニバナイチヤクソウ(ツツジ科)  イワナシ(ツツジ科)  オオバノヨツバムグラ(アカネ科) タチカメバソウ(ムラサキ科)
日当たりのよい山野にはえる多年草。オミナエシを女とし、それと比べて名前がついたと思われる。花が白いので間違うことはない。里にはあまりなく、山地に見られる。上宝地区全域に見られ、数も比較的多い。8~9月に開花する。
(平成23年8月31日)
日当たりのよい山野にはえる多年草。名前の由来ははっきしない。かっては里山にたくさん見られたが、現在自生しているのを見ることは少ない。秋の七草の一つとして有名である。7~9月に開花する。
(平成21年7月31日)
山地や里山の日当たりのよい草地にはえる多年草。キキョウ(桔梗)という漢字があるが、名前の由来はわからない。かっては里山にたくさんあったが、今では自生のものを見つけるには大変である。庭に植えられている。7~9月に開花する。
(平成22年7月25日)
山地の林下や草地にはえる多年草。文字通り谷に生育するキキョウ(桔梗)である。花も葉もとても小さく虫眼鏡で拡大しないと形がわからない。白色の地にわずかに紫色の筋が入っている。とてもかわいい山野草である。キキョウの仲間にしては珍しく春に咲く。上宝地区全域に見られるが、数は少ない。5~6月に開花する。
(平成22年5月20日 )
オトコエシ(スイカズラ科) オミナエシ(スイカズラ科)  キキョウ(キキョウ科)  タニギキョウ(キキョウ科)

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