【残心(残身)・・・教歌-1】 射放して肘に残せる心こそ、
                 跡の澄ましのその一つなれ


 跡の澄しは後の澄しのこと、三澄心と云う場合はその第三・五澄心と云う場合はその第五、即ち残身の澄しである。弓を射放してより引き続いて、放った後に斯く射たりと云う渾身の心を勝手の肘に残して、矢所を注視して姿勢を崩さず放れたままの姿勢を保って、的を静視することは、後の澄しとして、立派なものである。


             − 「弓道小事典」 全日本弓道連盟より −