【基本の動作】揖(ゆう)
揖においても、至誠、礼節に徹し、感謝の念を表すものでなければならない。弓射を行う場合、定めの座の礼と同様の気持ちで、本座における最初の揖は「お願い致します」「只今から演武させていただきます」、終わったときの本座の揖は「有り難うございました」「無事終わりました」と感謝の気持ちをもって行うことが望ましい。場および的との結びつきもこの時さらに定まる。
揖の動作は、立った姿勢または坐った姿勢で、礼のときと同じく呼吸に合わせて上体を約10センチ屈し、揖を終えたのち、上体を静かに上に伸びるようにして起こす。両手の位置はそのままにして動かさない。
− 「弓道教本」 全日本弓道連盟より −