【基本の動作】礼(坐礼・立礼)
心正しく身を修るは礼の本となり−といわれている。
礼は、相手に対して恭敬、親愛の心を形に表すことである。誠の心のない形だけのものでは礼にならない。礼は、深い教養が表に現われ、威儀あり、典雅な動作であることが肝要である。
礼は呼吸に合わせて行う。すなわち、吸う息で体を屈し、屈したまま息を吐き、吸う息で体を起こす。
坐礼の様式を次に挙げる。
@ 指建礼 ・・・ 両手を腿の両脇におろし、指先が床につく程度の屈体。
A 折手礼 ・・・ 掌が床につき、指先が膝頭と平行の程度。屈体これに伴う。
B 拓手礼 ・・・ 屈体の額の高さ床上約24センチ。掌の開きこれに伴う。
C 双手礼 ・・・ 屈体の額の高さ床上約15センチ。掌の開きこれに伴う。(深い礼)
D 合手礼 ・・・ 掌をつけ屈体する。(更に深い礼)
深い礼以外は普通屈体の角度はおよそ45度を基準としてよい。
立礼は坐礼と同様、呼吸に合わせて行う。すなわち吸う息で体を屈し、屈したまま息を吐き、吸う息で体を起こす。
− 「弓道教本」 全日本弓道連盟より −