【基本の姿勢】爪立って腰をおろした姿勢(跪坐・蹲踞)
坐っての爪立った姿勢を跪坐といい、いつでも次の動作に移ることのできる構えである。物を持ったときは、物を持った方の膝を生かす。両手に物を持ったときは主たるもの(弓矢の場合は弓)を持った方の膝を生かす。膝を立てるのではない。膝を生かした場合の大腿部の角度は約45度、膝頭と床との間隔は掌がはいる程度である。これは持った用具を体の一部と心得、生命が通っていなければならないために「生かす」ということばを使っている。
足は双方そろい、踵が開かないようつけ、爪先はなるべく体の内側へ入れること。
両足を揃えたまま爪立って膝をつかずして腰をおろした姿勢を蹲踞という。
− 「弓道教本」 全日本弓道連盟より −