漆洞山の保存樹切越のコナラ
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 山名「漆洞」は、やはるウルシが多かったことによるようです。(飛騨の山山)(漆山岳参照)
 清見村彦谷から切越橋の近くの林道立渡線のゲートから歩きました。すると保存樹「切越のナラ」の看板があり、コナラの大木が林道脇にありました。コナラの木はありふれた落葉樹ですが、直径1m以上の巨木となると珍しいと思います。コナラはどんぐりをつくる木で、どんぐりはあくぬきして食用にされました。かつてコナラは、木炭の材料として里山では重要なものでした。(木の名前)
 切越の地名は、霧越でないかと推測します。というのは、高山盆地から清見村にかけては、盆地霧がよく発生するからです。おそらく切越橋付近から上は、盆地霧の上限になり、晴れることが多いことからこの地名が出たのでしょう。(安峰山二ッ森山参照) 
 保存樹「切越のナラ」を越えて林道を行くと、右側に稜線が見えてきたので、林道を離れて100mほど右側に行くと稜線に出ました。稜線上は刈り払いしてありました。この道を西にたどると山頂でした。山頂は、チシマザサのため展望はありません。わずかに、飛騨山脈が見えます。カラマツもある静かな山頂でした。
【参考】酒井昭市(1990):飛騨の山山(ヤブ山編)、ナカニシヤ出版
岡部 誠(2001)::木の名前、婦人生活社
保存樹「キリコシのナラ」
【登頂日】2004年9月23日
【標高】1321m
【場所】岐阜県大野郡清見村
【記録】】10:15 林道立渡線入口 12:20 切越のナラ 12:55 山頂着 13:45 山頂発 14:15 林道 14:55 林道立渡線入口