大山白山と転居した神様
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  大山白山神社は、養老2(718)年、越の僧泰澄大師が加賀の白山に登頂した際、白山此盗_社から勧請したものです。水晶山(下呂市金山町菅田)を経て、この地に建立されました(神社の案内板)。
 この神様の転居には、次のような伝説があります。「大嵐で山々の木がなぎ倒された後、水晶山に村人が登ってみると、拝殿は木でつぶされ、屋根はめくれてしまった。山を一度下りて、翌日本殿に入ると、扉は開いたままで御神体がなくなっていた。山を下りて田所(でんしょ)の川べりに行くと、大きな石の上に馬のひずめの跡がくっきり2つあった。これは白山様が水晶山から馬で逃げた時、ついたものらしい。それから幾日かして、白山様は、隣村の大山の静かな所に移られたという話が広まった。」川べりの、馬のひずめの跡のついた大岩は、明治の頃まではありましたが、明治43年の大洪水の時、流されました。(金山の昔話)
 山頂の大山白山神社へは、車道がありますが、北側の無渡谷から歩いて登りました。大山白山と書いた標識があるので、登り口はわかります。スギの植林地を登ると、やがて林道があり、山頂部には立派な神社があってびっくりしました。鳥居をくぐり石段を登ると、本殿があり、その右横にさらに石段がありました。樹齢1200年といわれる大杉を左手に見て奥の院の右に回ると山頂三角点です。奥の院の裏側は木が伐採してあり、白山はもちろん御嶽山もよく見えました。
【文献】金山町のむかしの話編集委員会(1987):金山のむかしの話、金山町教育委員会
山頂から白山と別山
【登頂日】2009年12月13日
【標高】862m
【場所】岐阜県加茂郡白川町
【記録】10:10 登山口(白山8標識) 10:45 林道(白山14標識) 11:20 山頂着 11:50 山頂発 12:35 登山口