妙法山と念仏尾根
山語り目次 地図検索
 妙法山は、白山につながる念仏尾根にある山です。妙法とは、大日如来に関してつけられた山名です。1932年、大聖寺営林署調査隊が、頂上で、木箱に収まった古銅の小箱を見つけました。1935年には、山頂から100m下った蛇谷側の祠で、錫杖、刀、教典などが発見されています。(日本山岳会、2005)銅製の小箱は、翌年、金沢商業山岳部員が持ち帰りましたが、箱の中に板碑を捨てたため、郷土史家が残念がったといいます。(深田、1999)
 妙法山の山頂は、石徹白から白山を越え、縦走中に通過しました。念仏尾根の中ほどにある山です。妙法山の南側には、地図にはない沼地もあり、秋の念仏尾根を堪能できました。妙法山は、その北側も南側も岩でよろわれ、神々しい感じの山でした。もちろん山頂からは、白山の華麗な姿を見ることができます。この山は、白山スーパー林道から往復する人が多いようですが、距離が長いため、行きにくい山のひとつです。
【参考】日本山岳会(2005):新日本山岳誌、ナカニシヤ出版
深田久弥(1999):百名山以外の名山50、河出書房新社
秋の妙法山
【登頂日】2011年10月10日
【標高】1776m
【場所】岐阜県大野郡白川村
【記録】5:50 ゴマ平避難小屋 7:10 シンノ谷鉄橋 7:30 念仏尾根 9:00 妙法山山頂着 9:25 山頂発 10:25 もうせん平 11:05 野谷荘司山山頂着 11:20 山頂発 11:35 鶴平新道分岐 11:55 赤沢の頭 13:25 馬狩登山口