兵衛谷源頭の山・上俵山
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 上俵山(かみだわらやま)は、御嶽山登山口の濁河温泉の南に位置します。夏季ならば兵衛(ひょうえ)谷から、残雪期ならば兵衛谷の西側の尾根から登れそうです。今回は、残雪が斜面にあると判断し、兵衛谷の西側の尾根をたどって登りました。
 上俵山の三角点名は「俵上、ひょうえ」です。しかし地図では、漢字があべこべになっており、上俵山となっています。この山は、兵衛谷の源頭の山であることから、本来は、兵衛山であったものが、地形図作成過程の中で、上俵山になってしまったものと想像されます。(小坂町教育委員会)
 なぜ漢字があべこべになったのか、なぜ谷名と異なる漢字になったのかはわかりません。付近には、人名起源と思われる山名や谷名が多いことから、兵衛谷も、人名から来たものでしょう。
 御嶽少年自然の家から、材木滝の遊歩道に入り、滝まで300mの看板の所で、滝には行かず左の道に入り、兵衛谷の木の丸太橋を渡りました。そこから歩道を上がると、建設中の椹谷林道でした。丸太橋は滑りやすく危険なので、自然の家から林道を利用して橋を渡るルートもあります。林道を横切って斜面を登りきると平坦地でした。チマキザサ?(葉の裏に毛がない)とコメツガの平らな原野を、雪面を拾いながら登りました。やがて斜面になると、雪がべったりと着きました。
 山頂部は広く、シラビソ林でした。向こう側が低くなることを確認して、うろうろすると、上俵山と書いた赤いテープを発見しました。樹間の背後に白い御嶽山が透けて見えました。
 【参考】小坂町教育委員会(1988)小坂の三角点、小坂町教育委員会
山頂付近から御嶽山
【登頂日】2009年5月2日
【標高】2077m
【場所】岐阜県下呂市小坂町落合
【記録】9:30 御嶽少年自然の家 9:50 兵衛谷 10:10 椹谷林道 10:30 台地 11:00 斜面 12:50 山頂着 13:45 山頂発 15:55 椹谷林道 16:30 御嶽少年自然の家