法仙峰と仙人滝
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 法仙峰は、御嶽山の北西側の支脈にあります。法力を持った仙人の峰という意味にとれますが、山名の由来は定かでありません。近くの濁河温泉に仙人滝があり修験者のみそぎの滝とされています。
 修験者は、山を修行の道場とし、山伏ともよばれます。宗教的な超能力を得るために、神々の鎮まる、高く・尊く・険しい山々を渉り歩き、谷に下り、洞窟に篭ります。(藤田、2000)
 御嶽山の開山は不明ですが、大宝・延暦の頃、役小角(えんのおずね)によるという伝説があります。室町時代の頃から、百日の精進潔斎を修めた修験者が、深い森林地帯を通って御嶽山頂上をめざしたといいます。江戸時代になって、尾張の覚明行者が黒沢口から、また江戸の普寛行者が王滝口から一般民衆が登れるように努力し、民衆の登山が認められるようになりました。
 法仙峰には、朝日町側の北西尾根に送電線が上がっており、巡視路を利用して登れます。岳見峠からの送電線巡視路を用いて、いったん朝日町側に降りて、送電線がクロスするところで、尾根の巡視路に右折して登りました。小雪が舞う時もあり、晩秋の山を楽しむことができました。
【文献】藤田庄市(2000):山の宗教、平凡社
田中 博(2008):木曽・御嶽、風媒社
法仙峰
【登頂日】2010年11月3日
【標高】1745m
【場所】岐阜県高山市朝日町
【記録】10:10 岳見峠(100mほど下の送電線巡視路) 10:35 NO34鉄塔着 10:45 鉄塔発 11:15 鉄塔交差分岐(尾根を上へ) 12:20 NO9鉄塔(山頂下、藪に入る) 12:40 山頂着 13:00 山頂発 13:10 NO9鉄塔(昼食) 13:30 鉄塔発 14:00 鉄塔交差分岐 14:45 NO34鉄塔 15:05 岳見峠