東洞岳と鹿倉
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 東洞岳は、郡上市和良にある山です。山の東側に東洞があります。2万5千分の1の地形図では、付近にオオサンショウウオ生息地の記入があります。山麓にある鹿倉(かくら)は、動物名の地名で、かつてはシカ(ニホンジカ)が多くいました(岐阜県山岳連盟、1993)。ニホンジカは、積雪の多い地域には住めない動物で、岐阜県では、中濃から東濃付近が分布の中心です。
 山頂付近は、ヒノキの植林地以外、ブナ、コナラ林が中心なので、葉が出る前の5月初旬はたいへん明るい感じです。林床は、ミヤコザサで、ササの背丈が低く歩きやすくなっています。
 鹿倉川の入り口にある念興寺は、鬼の首があることで有名です。この鬼の首は、高賀山信仰で有名な藤原高光が瓢ヶ岳で討った鬼の首であるといいます。首は、江戸期元禄時代、高光の子孫とされる粥川太郎右衛門が供養を願い出て持ち込んだものだといいます。(人文社、1990)
 東洞岳へは、鹿倉から左のヲンボ谷に入り、ハシガ谷出合の橋の北側から登りました。林道作業用の道なので、所々不明瞭です。谷をつめると、1080m標高点でした。ここから稜線を約1km(20分)南下すると山頂でした。
【参考】岐阜県山岳連盟(1993):続ぎふ百山、岐阜新聞社
人文社(1990):郷土資料事典・岐阜県観光と旅、人文社
山頂三角点
【登頂日】2012年5月5日
【標高】1052m
【場所】岐阜県郡上市和良
【記録】9:45 ハシガ洞出合(ヲンボ谷) 10:50 二俣 11:30 1080m標高点着 12:35 1080m発 12:55 山頂着 13:15 山頂発 13:40 1080m標高点 14:40 ハシガ洞出合(自動車)