火や水の神様を祀る権現山
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  下呂市西上田から柿坂峠に行くと、南側へは八尾山、北側へは権現山への案内表示があります。峠の表示板によると、山頂には、秋葉大権現(火の神)、熊野大権現(木、作物の神)、金毘羅大権現(水、医薬の神)がお祀りしてあります。江戸中期(正徳4年、1714年)に、桂川五郎衛門が、ふもとの西上田、大上組の稲荷様と同時に建立したといいます。今でも、西上田では、年に1度、5月頃、参拝しているそうです。山頂(959m峰)には、権現様の3つの石碑があり、その横に電波塔が建っています。
 益田郡誌によると、権現山と題して「頂上には、いつの頃よりか石造りの金毘羅大権現ほか2社を祀る。古来干天打ち続きたる際、此所にて雨を祈れば必ずや霊験ありとて、今に至るも時に之を行うとぞ」とあります。
 柿坂峠から山頂へは、20分程度であり、山登りとしては不足なので、ずっと南へ尾根をたどり、1069mの三角点(奥権現山)まで足を伸ばしました。平坦地の端にある気持ちよい三角点でした。尾根を歩く途中では、白銀をまとった御嶽山と白山が見えました。また途中の電波塔からは恵那山まで見えました。ただし、尾根が90度曲がっているところが何箇所かあるので、地図を見ながら慎重にルートを選ぶ必要があります。行きでは107鉄塔表示の所で左折する、帰りでは4等三角点(1030m)で左折するようにします。他にも迷いやすい所があります。稜線上は作業路としてよく歩かれています。
【文献】岐阜県益田郡役所(1916):岐阜県益田郡誌、益田郡役所
稜線から権現山(奥は御嶽山)
【登頂日】2010年3月14日
【標高】959m
【場所】岐阜県下呂市萩原町西上田
【記録】8:50 柿坂峠 9:10 114番鉄塔 9:45 987.6m三角点 10:00 三角点発 10:40 1030m三角点(4等) 11:00 反射板 11:35 1069.5m三角点(奥権現山) 12:15 三角点発(帰路) 12:45 反射板 13:00 1030m三角点(4等) 13:30 987.6m三角点 14:10 権現山山頂 14:25 山頂発 14:40 柿坂峠