瓢箪山と瓢箪谷
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 瓢箪(ふくべ)山は、石川県側に瓢箪谷、ふくべ大滝があることから、瓢箪谷の源頭の山という意味です。山容もふたこぶの瓢箪の形を思わせます。近くの石川県側に大瓢箪山があることから、石川県側からの名前だと推測されます。
 高賀三山の瓢ヶ岳(ふくべがたけ)に関して、「ふくべ」とは、銅を精錬するときの「吹く」を織り込んだ山名だという見方があります(谷、2003)。瓢箪山の名は、かつての鉱山に関係あるかどうかわかりませんが、飛騨などでは戦国時代に鉱山開発がなされています。
 瓢箪山へは、白山スーパー林道のとがの木台駐車場から展望台に登り、稜線沿いに行けそうです。実際、展望台に登って見ると、藪がたいへんそうでした。そこで、とがの木台の駐車場にもどり、瓢箪谷をつめることにしました。谷の上部であるため、水量も少なく容易に登れます。しかし、2つ目の堰堤の登りと、途中の3mほどの小さな滝を巻くには慎重さが必要です。谷をつめると、笹薮の急斜面になりますが、すぐに稜線に着きます。稜線から20分ほどの薮こぎで山頂です。三角点は、県境から15mほど石川県寄りにあります。木の赤いテープを見て行ってみると三角点でした。
【文献】谷有二(2003):山名の不思議、平凡社
山頂付近より笈ヶ岳(左)と大笠山(右)
【登頂日】2010年9月5日
【標高】1637m
【場所】岐阜県大野郡白川村
【記録】10:10 瓢箪谷上園駐車場(瓢箪谷へ) 11:50 稜線 12:10 山頂着 12:50 山頂発 13:20 稜線 14:00 駐車場