白谷山(2188m)
飛騨美濃山行目次

2022年6月28日 天候:晴れ

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷

5:50 餌掛林道ゲート 6:20 雨量観測所 7:00 堰堤出合い 9:10 1760m尾根 11:20 県境尾根着 11:30 県境尾根発 13:05 山頂着 14:00 山頂発 15:06 県境尾根(支尾根へ) 17:40 堰堤出合い(ここから林道) 18:40 餌掛林道ゲート            

県境稜線より山頂部
 前日、平湯キャンプ場に泊まり、Mさんと3回目の白谷山に挑戦する。餌掛谷林道ゲートより、約1時間で餌掛谷の堰堤の所まで行く。前日に早い梅雨明け宣言がある。天気は良さそうだ。
 堰堤を3つ巻いて、餌掛谷をつめることにする。昨年は、餌掛谷の堰堤の左の尾根を県境稜線まで登ったが、山頂との間に大きなコルがあり時間切れ。その前は、雨量計のあたりから1859m三角点まで登り尾根を行くが、崖があり登れなかった。登山道は無く、南方の安房峠やアカンダナ山方面からは、ブッシュと複雑な地形で無雪期の登頂は難しい。西側は白谷の大断崖があり登れそうも無い。東面の長野県側は深い森である。平湯から形の良い山頂が見えるが、登るのが難しい山だった。そこで北側の県境尾根に上がることを考える。
 堰堤のある餌掛谷の水の無い河原を行くと、すぐに岩壁があり行けなくなる。左の尾根(餌掛谷と左から入る小さな谷の間の尾根)に上がる。昨年登った尾根はさらに左である。
 最初は、急峻な笹藪。尾根からコメツガ、シラビソなどに捕まりながら登る。やがて大岩に阻まれるが、右側が緩斜面なので右から大岩を巻く。さらに急斜面を登ると、昨年登った尾根の山頂部が見える。その後ろは焼岳だ。焼岳の左には、まだ残雪のある笠ヶ岳が見える。ようやく斜面が緩やかになると県境稜線だった。
 ここでMさんを待ち、ミヤマクマザサをならして休憩する。ここからは緩やかな稜線である。白谷山の山頂部も林間に見える。しかし、すごい虫だ。顔中に飛びかかってくる。県境稜線をゆっくり歩く。途中にハイマツやナナカマドがあり歩きにくい。稜線の右も左も、ときどき切れ落ちている。最後の稜線まで行くと、所々ニッコウキスゲが咲いている。
 ついにササハラで展望の良い山頂に立つ。4等三角点もある。山頂からは、眼下に平湯や神岡方面が見え、乗鞍岳、十石山、アカンダナ山、安房山、霞沢岳、焼岳、輝山、すばらしい展望だ。白山もうっすら見える。やがてMさんも到着。Mさんはだいぶ疲れた様子である。山頂で湯をわかしてカップ麺を食べる。山頂のすぐ向こうの小さなガレ場で白谷山の安山岩の写真を撮る。山頂には、ハイマツ、小さなオオシラビソ、ダケカンバ等がある。
 時間がないので、記念写真を撮影後、ただちに下山を開始する。下山ルートを誤ると崖で降りれない可能性がある。登るときに付けた目印のおかげで間違わず降りる。堰堤まで降りてやれやれ。林道の途中の湧き水が冷たくておいしかった。