乗鞍スカイラインは10キロ付近の猫岳下のカーブを曲がると雲上の別世界が始まります。
 右下の急斜面は曲がりくねった姿をしたダケカンバ林。 左上には地面に張り付くように生えるハイマツ林。 スカイラインを境にしてこの辺りが標高 約2500m、森林限界です。
 標高が高くなり、木々は樹高を低くして生活している厳しい自然環境の高山帯の始まりです。 
 ハイマツは高山帯の条件のいちばん良いところに独占して住みついていますが、雪が吹き飛ばされてしまうような風当たりの強いところでは樹高を低くしています。 ハイマツの陰に隠れるようにしてキバナシャクナゲやコケモモなどの矮性低木が群生しています。
 ハイマツ林の周辺の草原はお花畑となって、多くの花が楽しめるところです。
 
乗鞍スカイライン沿いでは、
ショウジョウバカマ、コイワカガミ、ウメハタザオ、ミヤマハタザオ、コミヤマカタバミ、ミネザクラ、カニコウモリ、エゾシオガマ、キバナシャクナゲ、キバナノコマノツメ、ウメバチソウ、タケシマラン、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、テガタチドリ、ノビネチドリ、ハクサンチドリ、クロトウヒレン、ネバリノギラン、トリカブト、オオレイジンソウ、クルマユリ、ミネウスユキソウ、コバイケイソウ、ミヤマオダマキ、ヤマハハコ、ミヤマシシウド、オオヒョウタンボク、コケモモ、コメバツガザクラ、モミジカラマツ、ミヤマタンポポ、ベニバナイチゴ、などの花を見ることができます。